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著者に聞く 仕事の風景

「2週間休みます」は工夫次第 上司も同僚も巻き込む 「まず2週間! 長期休暇取得を可能にする仕事の段取り術」 武者由布子氏

2018/10/17

普段からの心がけとして、武者氏は「自分がいなくても回る職場づくりを進めておくのがいい」と話す。仕事を1人で抱え込まず、周囲と相互乗り入れしておけば、自分が休んだときに同僚が戸惑わずに済む。職場で作業マニュアルを共有するのも肝心だ。

■「休んでも回る」職場づくり 同僚にもメリット

その際、気を付けたいのは、自分だけでなく同僚の利益にもなる仕組みをつくっていくことだと武者氏は指摘する。同僚の仕事を自分がカバーできるようにすれば、皆が思い思いに休む雰囲気が生まれるだろう。「同僚を巻き込んだほうが、上司にも休みを認めてもらいやすくなる」(武者氏)。長期休暇の成果や思い出を同僚と語り合い、お互いの休みをバックアップするような意識を共有するのも批判を遠ざける効果があるという。

有給休暇をいつとるかは、原則として働く人が自由に決められる。ただ、タイミングをはかるのも重要だ。仕事が忙しい時期に申請すると、「みんな忙しいのに」と拒否反応が出やすくなる。「自分の職場がいつ忙しくなるかを把握して、割と余裕のある時期を選びたい」(武者氏)。人事シーズンとの兼ね合いも織り込んでおこう。たとえば、毎年春に大がかりな人事異動がある会社なら、異動してきた人が新職場で落ち着いてくる夏ぐらいまで様子をみるといった具合だ。

旅行、趣味に打ち込む、のんびり骨休めしてリフレッシュ……。まとまった休みにしたいことは人それぞれだが、日ごろから「to do リスト」を書き出しておけば、充実した休みになりそう。

具体的な計画がないという人に、武者氏がすすめるのは読書休暇だ。目先の仕事に追われて、段々と本が読めなくなってしまいがちだが、「本をまとめ買いして、宿を予約すれば、読書に集中しやすくなる」(武者氏)。平日の宿は割引料金が設定されているうえ、連泊割引のある宿も珍しくない。長年の「積ん読」を解消する機会にもなりそうだ。ブロックチェーンや人工知能(AI)など、ビジネスで重みを増す新分野の知見を深めるには、集中読書とセミナーの合わせ技も有益だろう。

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