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特典につられてクレカでリボ払い 手数料負担に要注意

2018/10/16

写真はイメージ=PIXTA

クレジットカードの発行会社から、「リボ払いにすると現金還元」というキャンペーンのお知らせが頻繁に届きます。切り替えた方がお得なのか迷います。

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リボルビング払い(リボ払い)はクレジットカードの支払い方法の一つで、自分で5000円、1万円などと毎月の支払額を決めておく。支払額を固定できる「定額方式」と、残高に応じて決まる「残高スライド方式」などがある。

カード決済の際にリボ払いを選んだり、引き落とし日までに支払い方を変更したりして利用する。設定しておけばカードの支払い方をすべてリボ払いにすることもできる。毎月の支払額が一定になるので家計管理をしやすい利点があるものの、カードの利用額が増えても月の支払額が一定なので、残債がなかなか減らないという特徴がある。

ここ数年、リボ払いの利用を促すカード会社のキャンペーンが目立つ。三井住友カードはリボ払いなどの利用額の合計が1万円以上になると、最高10万円のキャッシュバックを抽選で受けられるキャンペーンを実施。楽天カードは10月末まで、楽天市場で買い物をしてリボ払いを選ぶとポイントが最大4倍になる。

ポイント付与率の高さを前面に出したリボ払い専用カードや、支払い方法の初期設定がリボ払いになっているカードも登場。年会費を無料にするなどの特典を設けている。しかし、カード決済に詳しいポイ探(東京・中央)の菊地崇仁代表は「手数料率が高いので、お得になることはほとんどない」と指摘する。

リボ払いは残債の額に応じて手数料がかかる。多くは年率15%程度で、ローンの利息のようなものと考えればいい。10万円の買い物をして毎月1万円ずつ支払うと、合計5千~7千円程度の手数料を負担する。

分割払いは買い物をした時点で分割回数に応じて手数料が決まるが、リボ払いは完済前に新たにカードを使うたびに残債が積み増されて手数料負担が増えていくため、最終的な支払額を把握しづらい。

リボ払いへの理解は十分に進んでいるとは言いがたい。国民生活センターによると、リボ払いに関する相談件数は2017年度で891件と08年度と比べて約3倍に増加した。「リボ払い専用カードとは知らなかった」「知らないうちにリボ払いになっていた」といった相談が多いという。

リボ払いを選ぶなら、買い物のたびにカード会社のウェブサイトでシミュレーションし、手数料を含んだ支払額を確認するといい。毎月の利用明細書で残債を把握し、余裕があるなら繰り上げ返済も検討したい。インターネットや電話で手続きができ、繰り上げ返済の手数料はかからない。

[日本経済新聞朝刊2018年10月13日付]

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