2018年は5本の映画と3本のドラマに出演。「元AKB48」という枕ことばが必要ないほど女優として大躍進を遂げた川栄李奈さん。彼女が大切にしているものや仕事道具、初主演映画『恋のしずく』を通して知った「日本酒」の魅力、いまほしいものを語る。
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コードレス掃除機にしたい。でも縦型じゃ入らない…。
「私は家に、モノが少ないんですよ。必要ないと思ったら、迷わず捨てちゃうので。ずっと捨てずに持っているのは、小さい頃、プールに行ったときにお母さんに買ってもらったイルカのネックレスと、お父さんが何でもないときに買ってくれたビーズのブレスレット。それぐらいですね。
私の家では、もともと、あんまりモノを買ってもらえなかったんですよ。子どもにモノを買い与える家庭じゃなかったので、何かを買ってもらえるってこと自体が特別でうれしかった。だからその2つはいまだに箱に入れて持ち続けています。
必要なものは、無くなったら補充する。私は映画やドラマではだいたい自分でメークをするんですけど、それも、使っているものがなくなったら買いに行くという感じです。
初めての人より、自分の方が自分の顔のことを分かっているから、自分でメークするようにしています」

今、欲しいものは?
「今、欲しいものは掃除機です。私は毎日掃除機をかけるんですけど、今って、いい掃除機がいっぱいあるじゃないですか。吸ったゴミを簡単に捨てられるものとか、コードレスのスティック型もいいなと思うんですけど……スティック型だと、今、掃除機を入れている棚に入らないんですよね。だからどうしようかなって、ネットを見ながら迷ってます。掃除は、仕事のリフレッシュに? そんなことはないです。汚れたくないから、やってるだけなんで(笑)」
笑顔が少ないケースワーカー(ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』)からゴスロリファッションのストーカー女子大生(映画『嘘を愛する女』)、態度がビッグな織姫(CM/au三太郎シリーズ)まで多彩な役を演じ分けてきた。「若きバイプレーヤー」とも称される彼女は、どのように仕事選びをしているのか。
「私は、まったく作品を選んでないんです。マネジャーさんが選んで、『今度は、これをやります』と知らされるだけなので。将来的には分からないですけど、今はそれでいいと思ってるんです。どんな役でも、お芝居ができればうれしいので。
女優業の楽しさは、いろんな役になれること。そして、いろんなキャスト、スタッフの方に出会えること。役を通して知らない世界を知れて、普段の生活ではできないことをやらせてもらえるところも、すごく楽しいです」