眠りを妨げるノイズを音で解消 BOSEの安眠グッズ
ヒットアラート
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、オーディオメーカーのボーズが開発した安眠グッズだ。
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●実勢価格/3万円(税別)
●サイズ・重さ/(本体)幅26.9×高さ23.8×奥行き14.2mm・各2.3グラム、(充電ケース)幅77×高さ27×奥行き77mm・111.41グラム
●充電時間/最大8時間
●バッテリー持続時間/最長16時間
●発売日/9月6日
オーディオメーカーから異色の安眠グッズが登場した。ボーズの「NOISE-MASKING SLEEPBUDS」は、同居人のいびきや、近所の自動車の音などが気になって眠れない人に向けた防音装置。スマホと連係すると、波や風、川、炎など10種類の「ヒーリングサウンド」を再生する。
これらのサウンドは、よくある騒音の周波数に合わせて調整されており、再生すると騒音が気にならなくなる。車道に面したビル内で試してみたところ、騒音はヒーリングサウンドに隠れてほとんど聞き取れなくなり、一般的な耳栓よりは気にならなかった。通常のイヤホンより小さいので、一晩装着しても違和感が少ないとうたう。実際に着けてみたところ、横向きに寝ると多少異物感があるものの、睡眠には支障がないレベルだった。
注意したいのが、スマホの音楽などは再生できず、イヤホンとしては使えないこと。また、バッテリー駆動時間を長くするため、騒音を電気的に打ち消すノイズキャンセリング機能は搭載しない。
操作面で残念だったのが、設定だけでなく、使用開始時にも必ずスマホが必要なこと。単体でもある程度使えればよかった。
一般的な耳栓やキングジムのノイズキャンセリング機能付き「デジタル耳せん」(実勢価格4190円・税込み)に比べると、効果はあるもののかなり高価。装着感には個人差があるが、耳栓でも眠れない人は選択肢に入れてよい。
[日経トレンディ2018年11月号の記事を再構成]
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