万能調味料としても定着 人気高まる「個包装鍋つゆ」

日経トレンディネット

味の素は鍋以外のアレンジメニューのレシピを商品サイトに掲載すると同時に、SNSを活用してユーザーに訴求してきた。「2017年からは鍋キューブの『濃厚白湯』を使った炊き込みごはんがSNS上で拡散している。料理研究家のリュウジ氏がツイッターで提案した『サラダチキン』や『しらたきのフォー』、電子レンジで作る『野菜炒めず』などが話題になった」(江村グループ長)。アレンジメニューで最も多いのが麺類。続いて汁物やスープ、ご飯類、炒め物にも使われるという。個包装鍋つゆはもはや万能調味料と化しているといえるだろう。

SNSで話題を集めた鍋キューブを使ったアレンジ例「レンジで作る!うま塩『野菜炒めず』」。野菜などを電子レンジで加熱し、砕いた「鍋キューブ 鶏だし・うま塩」で味付けをして完成
「鍋キューブ まろやか豆乳鍋」のアレンジ例「豆乳仕立てのパスタ カルボナーラ風」

アウトドアや海外旅行に持っていく人も

個包装鍋つゆは、使用シーンも広がっている。「軽量で持ち運びやすいといった特徴から、登山やキャンプなどのアウトドアシーン、海外旅行や出張などの長期旅行などに持参する人も増えている」(エバラ食品コミュニケーション部広報課の鈴木悠司氏)。

ミツカンによる「2017年度鍋定期調査」によると、「鍋つゆの使用理由」のベスト3は「味付けに失敗がないから(34.5%)」「調理が簡単だから(34.5%)」「おいしいから(27.6%)」。これらは限られた調理時間でおいしいものを食べたいという現代人が共通して求めている条件だ。いろいろな調味料を合わせなくてもそれひとつで味が決まる「万能調味料」は、現在さまざまなメーカーから発売されている。味が完成しているので失敗がないことに加え、計量なしで人数の増減に対応できる個包装鍋つゆは、究極の万能調味料といえるかもしれない。

「プチッと鍋 担々ごま鍋」のアレンジ例「厚揚げと豚肉の担々炒め」
「プチッと鍋 寄せ鍋」を使った「簡単筑前煮」

ミツカンの「こなべっち」パッケージ裏面にはアレンジ例が記載されている。ほかの個包装鍋つゆも同様にアレンジレシピやレシピサイトの情報をパッケージ裏面に記載している

(ライター 桑原恵美子)

[日経トレンディネット 2018年10月1日付の記事を再構成]

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