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万能調味料としても定着 人気高まる「個包装鍋つゆ」

日経トレンディネット

2018/10/23

「『鍋キューブ』で作るうま塩サラダチキン」は、電子レンジで加熱した鶏むね肉を「鍋キューブ 鶏だし・うま塩」を溶かした汁に漬けるだけで完成
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だんだんと寒くなり、鍋が恋しい季節がやってきた。鍋つゆシェアトップのミツカンによると、2017年の秋冬の鍋つゆ市場は前年比約108%と大きく伸長。和風調味料市場の中で、鍋つゆ市場は最も成長しているという。大きく伸びているのが、個包装タイプの鍋つゆだ。ミツカンの場合、個包装鍋つゆの「こなべっち」は約143%まで伸びている。最近では個包装鍋つゆを調味料として使う人たちも増えているという。

スーパーなどの店頭にずらりと並ぶ個包装タイプの鍋つゆ。大手メーカーの商品を整理してみたい。

個包装タイプの鍋つゆに先鞭をつけたのは、2012年8月にキューブ状の鍋用調味料「鍋キューブ」を発売した味の素だ。作る量を簡単に調節できることや、1パウチ(キューブ8個入り、8人分)で100g以下の軽さであることなどが受け、発売から約2年間で1億キューブを出荷する大ヒット商品となった。

発売当時は3品だった「鍋キューブ」だが、現在は新発売の1品を含め8品をラインアップ

2013年8月には、エバラ食品工業がポーション容器に濃縮した鍋つゆを入れた「プチッと鍋」3品を発売。「1プチッと1人前」のキャッチフレーズで発売されるや、発売初年度に出荷ベースで約9億円を売り上げた。

ミツカンは、2016年8月に個包装タイプ鍋つゆ「こなべっち」シリーズ4品を発売。発売から3カ月でシリーズ累計700万食を突破した。

ストレート鍋つゆのイメージが強いキッコーマン食品も、2016年に個包装鍋つゆ「キッコーマン Plus(プラス)鍋」シリーズ3品を発売。現在、「キッコーマン Plus鍋 国産野菜だしの豆乳鍋スープ」など3品を展開している。

「プチッと鍋」シリーズの18年のラインアップは10品
「こなべっち 」シリーズ。18年の新商品は「こなべっち 鶏だし生姜鍋つゆ」

■企業側も積極的にアレンジを提案

個包装鍋つゆの人気の理由は、「1個が1人分なので計量が不要」「軽くてコンパクトなので気楽に買える」といった手軽さにある。さらに、「鍋料理は野菜がたくさん食べられるというイメージがあることや、冷房で冷えた体を温めたい温活志向の高まりなどで、春夏にも鍋を食べる人は増えている」(ミツカン商品企画部の中田賢二部長)。そのため、春夏にも鍋つゆを取り扱う小売店が増え始めた。そこで現れたのが、前述の個包装鍋つゆを調味料として使う人たちだ。

味の素家庭用事業部の江村治彦和風調味料グループ長は「個包装鍋つゆを鍋以外に使う人は、春夏を中心に年々増加している。鍋キューブ使用者を調査したところ、鍋以外の料理にも使ったことがあるという人は20%を超えていた。春夏に限っていえば30%強になる」と話す。

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