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休眠口座・ATM手数料上げ、キャッシュレスで備え ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

2018/10/12

私の普段の買い物は、クレジットカードでチャージしたApple Pay(モバイルSuica)か、各種カード払いが主流で、確かにほとんど現金は使いません。旅行などでも可能な限りインターネットで手配してカードで支払うため、ここでも現金の出番は少ないです。今年出かけたマレーシアでは、1円も日本円を現地通貨に換えることなく帰国しました。

このように、日常生活のお金の支払いでキャッシュレス化を進めると、そもそもATMに行く回数を減らすことになり、手数料がかかる可能性を減らすことができます(ただし、手元の現金が残り少なくなったら、早めに手数料がかからない時間帯に行って引き出すことを忘れずに)。

■貯蓄も手数料をかけずに自動化で、やっぱり現金にお目にかからない

家計の大きなお金の流れについても、我が家では夫婦それぞれ決まった金額を生活費用口座や貯蓄用口座などに自動的に移動させて管理・運用しています。夫は給与、私は原稿料などの収入が入るメインの口座から、用途別の口座にお金を動かしていますが、この資金移動には「定額自動入金」を利用しています。

ネット銀行などを中心に提供されている定額自動入金は、他行から自行に対して毎月一定額のお金を入金するサービスで、多くの銀行で手数料を徴収していません。類似のサービスに「定額自動送金」というものがありますが、こちらは、自行から他行に対してお金を送るサービスで、銀行からすると預入残高の流出につながります。そうした背景もあってか、一般的には600円など比較的高めの手数料が設定されています。

定額自動入金で毎月決まったお金が入る口座を、生活費用のクレジットカードの引き落とし口座にしているため、お金を振り分けるところから、払い出すところまで、現金を見るタイミングもほとんどありません。

あとは、皆で食事をしたときの割り勘などのシーンで現金を使う機会を減らせるとうれしいのですが、ここは自分だけキャッシュレスにするのは難しく、個人間送金サービスが広まってくれば、そうしたサービスを使う人も増え、もっと便利になるのではないかと期待しています。

現金に比べてキャッシュレスはコストが低いと表現されることがあります。休眠口座の開始や、銀行手数料の体系の変化といった側面を、家庭生活に落とし込んでみても、やはりそのようにいえそうです。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。最新刊「ほったらかしでもなぜか貯まる!【なぜたま!】」(主婦の友社)など著書・監修書籍も多数。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/

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