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頭臭スパイラルに陥らない 髪の乾かし方5つのルール

ストレス解消のルール(3)

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

前回記事「毎日シャンプーNG・塩活用… 頭の臭い、これで解決」は想像以上の反響で多くの人に読まれた。筆者・結城未来のもとへも「毎日の洗髪が臭いを増加させる原因だったとは!」「塩で頭を洗うって?」「重曹を髪に使うとは!」といった驚きの声が多く寄せられた。同時に、「1日2回髪を洗わなければいけないと思うほど頭がベタベタし、臭いも気になっていたから、早速実践してみる」という声も聞かれた。

これほどまでにストレスを感じる人が多い「頭臭」。実は、その対策は洗髪だけにとどまらない。洗髪後の髪の乾かし方も肝の一つだ。自然乾燥派にもドライヤー派にも落とし穴がある。頭臭ストレス対策の第2弾として「頭臭を引き起こす髪を乾かす際の落とし穴」について臭い対策のスペシャリスト・五味クリニック(東京・新宿)の五味常明院長に教わった(「頭臭スパイラルに陥らないための「髪の乾かし方」5つのルール」を今すぐ知りたい方は記事末をご覧ください)。

◇  ◇  ◇

洗髪後は、「自然乾燥派」と「ドライヤー派」、どちらが多いだろうか? かくいう私は、「自然乾燥派」。ドライヤーが嫌いというよりも、ついつい「ドライヤーが面倒臭い」と思ってしまうズボラタイプだ。もちろん、美容院で丁寧にドライヤーをかけてもらうと、いつも以上にサラサラでツヤ感のある髪に仕上がるので、「ドライヤーを丁寧にかけることは美髪につながる」とは、常日頃、痛感してはいるのだが…。

自然乾燥では頭臭が強まる可能性が高い!?

―五味院長「実は、私も自然乾燥派。でも自然乾燥が必ずしも良いわけではないですよ。たとえば、結城さんの場合、自然乾燥では頭臭が強まる可能性が高いかもしれませんね」

…と、いきなりのカウンターパンチ。これまでに、「自分の頭が臭い」と思ったことはなかったのだが、考えてみれば、自分では自分の頭の臭いをかげない。もしかして、周囲はひそかに「あいつの頭、臭いなぁ」と思っていたのかもしれないと、少々不安だ。これは、自然乾燥で頭臭が発生しやすい場合、しない場合の分かれ目から探っていく必要がありそうだ。

まずは、おさらい。髪の毛は「臭いの収集器」。隣に座っている二日酔いの人のアルコール臭、近くで煙を出す人のタバコ臭、加齢臭など、空中に飛び回っている臭い分子を、臭いの収集器である毛が吸いとってしまうというのが、前回記事「毎日シャンプーNG・塩活用… 頭の臭い、これで解決」での五味院長の解説だった。

-五味院長「前回の記事で紹介した洗髪法を続けられれば、髪の表面についた臭いも頭皮から発生する臭いも、サッパリと洗い流されるはずです」

ならば、洗髪後はもう頭臭とは無縁なのでは!?

―五味院長「ところが、ここに落とし穴が一つ。洗顔後の髪の乾かし方によって、『臭いがつきやすくてとれにくい髪』になるリスクが高まるんです」

それは、濡れた髪のまま長時間いると、髪が臭くなるということだろうか?

―五味院長「いえいえ、清潔になった髪が臭くなるということはありません。臭いがつきやすいかどうかは、髪を傷つけてしまうかどうかにかかっているのです。

そもそも、毛髪の表面を覆っているキューティクルはガラスのようにツルツルしています。傷んでいなければ臭い分子はブラッシングだけでツルリと落ちてしまう。でも、傷んでいると臭い分子が引っかかり、『臭い髪』になってしまうんです」

私も好んでいる自然乾燥なら、髪が傷むことはなさそうに思えたのだが…。

―五味院長「髪が濡れたままの時間が長い自然乾燥では、髪を傷めるリスクがあちこちにありますよ。私の髪は短いのですぐに乾きますが、結城さんの髪は長めで乾きにくそうなので、気を付けないと毛髪を傷つけてしまい、頭臭のリスクが高まりそうです」

ちなみに、私の髪はミディアムショート。毛髪は細いが量は多い。確かに、洗髪後から髪が乾くまで少々時間がかかる。

―五味院長「髪は濡れていると特に傷みやすいですからね。ただ、私は臭いの専門家であって髪のことは詳しくないので、髪については専門家に確認してみてください」

…というわけで、髪の専門家の門を叩いた。美容師歴33年。これまでに有名ファッション誌で数々のモデルのヘアメークも手掛けてきたヘアスタイリスト、JILLE(東京・恵比寿)の小野安代さんは、毛髪についての知識も豊富だ。まずは濡れた髪について聞いてみた。

濡れた髪は摩擦に弱い、乾いた髪は熱に弱い

―小野さん「毛髪の表面をウロコ状に覆うキューティクルは、外部の刺激から毛髪を守り、保湿成分やたんぱく質などの成分が外へ逃げないようにするための一種の『鎧(よろい)』。乾いた状態では安定していますが、水分を含むと不安定になります。

特に濡れた状態では摩擦に弱くなるので、髪をこすって乾かしたり、濡れたまま眠ると、傷みやすくなります」

では、ドライヤーで髪を乾かしてしまえば髪を傷めることはないのだろうか?

―小野さん「ドライヤーもかけ方によっては髪を傷つけます。『濡れたキューティクルは摩擦に弱い』ですが、『乾いたキューティクルは熱に弱い』ですから」

ドライヤーの温風で乾かしていく段階でも、キューティクルは傷つきやすくなるのだという。小野さんの解説を五味院長に伝えると…。

―五味院長「そのようですね。直接ドライヤーの熱で乾かすと髪が傷むということから、知り合いの美容室では髪にタオルを置いてその上からドライヤーの熱風を当てて乾かすやり方を、以前推奨していましたよ」

そこで、試しに私も「タオルカバーでドライヤー」の方法を自宅で試してみることにした。

 体を拭くバスタオルとは別に、小さめのタオルを用意。小野さんの「濡れた髪は摩擦に弱い」のアドバイスに従って、ゴシゴシ拭きは封印。タオルの間に髪を挟み込む要領で、擦らないように優しく髪の水分を吸収させた。

ある程度髪が乾いたところで、少々厚手のフェースタオルを頭に巻き、その上からドライヤーをかけた。ところが、タオルが熱くなるばかりで肝心の髪の毛がなかなか乾かず、イライラして途中でリタイア。仕方なく、仕上げは自然乾燥にまかせた。

次の日は違うやり方にトライ。通気性の良い薄手のタオルを用意し、髪の毛をあちこちめくりあげて、そのたびにタオルを当て、その上から熱風を当てて乾かしてみた。仕上げに熱のない送風で髪の内側に残った湿り気をとったところ、少々しっとりとした仕上がりに。自然乾燥ではパサパサ髪になることも多いので、これには満足したが、何せ時間がかかりすぎるし、片手にドライヤー、もう片方でタオルを移動させながら乾かすのは難しいとも感じた。

髪を傷めずに短時間で乾かすコツは?

そんなわけで小野さんに、頭にタオルをのせた乾かし方についてコツを聞いてみたところ、

―小野さん「う~ん、タオルを使って熱風から毛髪を守るという考え方は良いですが、タオルを上手に使えないと難しいかもしれませんね」

と、いきなりの難色。しかし、

―小野さん「コツさえつかめば、タオルを使わなくても髪を傷めずに短時間で乾かせますよ」

と、うれしいコメントが続いた。そのコツはこうだ。

(1)髪が濡れている状態では、髪全体に大ざっぱに温風を当てる
 
(2)同じ位置に温風を当て続けるのはNG。髪や地肌が熱くならないようにドライヤーをコマメに動かそう。
 
(3)髪の内側を乾かす際には、根元から5~6センチ離れた場所を狙って温風を当てれば、効率よく乾かせる。髪がそれほど長くない場合も、根元と毛先を外して乾かそう。
 
(4)7~8分目まで乾かしたら、温風から送風に切り替えて仕上げの乾燥に入れば、髪が傷みにくい

特に(3)には驚いた。正直、ドライヤーを使うとしても、毛髪の根元を乾かすことが大切なのだと思いこんでいたからだ。

―小野さん「根元と毛先は外して乾かしてください。根元と毛先に温風を当てると、そこだけしか乾きませんから。髪の長い人なら、根元から5~6センチ離れたところを狙って熱を当てれば、毛髪はもちろん、根元も毛先も同時に効率よく乾かすことができるんです。根元や毛先の乾燥し過ぎも防げます」

この要領で7~8分目ほど温風で乾かしてから温度を落として送風にすれば、髪がある程度温まっているので風だけでも乾きやすく、必要以上に乾かし過ぎて髪を傷めることもないという。

早速、トライ。驚くことに、本当に「根元と毛先はずし+送風仕上げの乾かし方」は効率が良い。ものの1分でほぼ乾いた。ツヤ感のあるきれいなサロン風仕上がりで大満足だ。これなら五味院長が指摘していた、髪が傷んで頭臭リスクを高めるような事態も防げそうだ。

―五味院長「髪が傷むと臭いは付着しやすくなります。そうなるとブラッシングだけでは臭いはとれず、洗髪でしかとれない。臭いをとろうと洗髪をし過ぎて今度は頭皮の臭いを招く…といったように、毛髪の傷みから頭臭スパイラルに陥る人も大勢います。頭臭を防ぐには、まずは髪の乾かし方から気を付けて髪を傷めないことが大切です」

キューティクルをいたわる生活をすることは、頭臭予防になるばかりかツヤ感のある美しい髪も実現する。人と会う際に最初に視界に飛び込むのが、髪と顔だ。男女を問わずパサパサで元気のない髪は、その人の印象を下げる。視覚面、嗅覚面ともに好感度を上げるためにも、「髪の乾かし方」にも気を使おう!…と、自分自身に言い聞かせた(苦笑)

<「頭臭スパイラルに陥らないための「髪の乾かし方」5つのルール>
 
(1)髪の毛は「頭のガラス」。傷つけないようにしよう
 髪の毛を傷めるほど、臭い分子が吸着しやすくなり、髪のツヤも損なわれる。傷めないようにすることが、悪臭対策と美髪対策につながる。

(2)髪の毛が濡れているときには、摩擦はNG
 髪を乾かす前に髪をタオルで包むように挟み、摩擦を起こさないように押すことで水分を吸い取ろう。

(3)ドライヤーの温風は同じ位置にとどめないように当てる
 髪や地肌が熱くならないようにドライヤーをこまめに動かそう。

(4)髪の毛が乾きかけたら、熱はNG。送風で乾かす
 乾いた髪は熱に弱い。熱風で傷めないように、7~8分目まで乾かしたら送風に切り替えよう。

(5)髪の毛を効率よく乾かすコツは「根元から5~6センチを狙って乾かす」こと
 根元と毛先に直接温風を当てると、そこしか乾かず効率が悪いので避けよう。根元と毛先の間、髪の毛が長いなら根元から5~6センチ離れた場所を狙って温風を当てれば、根元も毛先も同時に効率よく乾かせる。
五味常明さん
 五味クリニック院長。1949年生まれ。昭和大学医学部卒業。昭和大学病院形成外科、多摩病院精神科勤務などを経て、84年より現職。体臭・多汗研究所所長。流通経済大学スポーツ健康科学部客員教授。著書に「気になる口臭・体臭・加齢臭」(旬報社)、「なぜ一流の男は匂いまでマネジメントするのか?」(かんき出版)など。
結城未来
 エッセイスト・フリーアナウンサー。テレビ番組の司会やリポーターとして活躍。一方でインテリアコーディネーター、照明コンサルタント、色彩コーディネーターなどの資格を生かし、灯りナビゲーター、健康ジャーナリストとして講演会や執筆活動を実施している。

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