人気番組「すべらない話」に学ぶ 会議の盛り上げ方人材研修コンサルタント 中北朋宏氏

会議を活性化させる「イジる技術」

前提として、一般的に使用されている「イジる」とお笑い芸人が使用している「イジる」では意味が異なります。

図2

図2をご覧ください。一般的な「イジる」という行為は、相手にマウントポジションを取り、自分の力を誇示するために使用されるケースが多いです。これに対し、お笑い芸人の「イジる」は一見、相手をからかうように見えて、実は相手を肩車しているかのように「この人、本当に面白いんです」と周囲に伝えるように使われます。

では、ビジネスの場面では相手をどのように「イジる」と、相手に嫌な思いをさせずに持ち上げることができるのでしょうか?

図3の表は私が今まで「イジって」きた単語をストックしているものです。会議中ではないパターンも挙げています。

「イジる」のポイントは、同じ意味でも表現がソフトで、笑いを誘うような別の言葉に変換して伝えることです。

図3

例えば、声が小さい人に「声が小さい」「聞こえない」と言うと、圧力をかけられているように聞こえて萎縮し、場の空気も悪くなります。そこで、「声が細いよ」「声が薄いよ」というように、少し調子をはずすような言葉を使うと場が和みます。

その他にも、よくあるシーンとして報告や連絡に来た部下が何を言っているかわからない場合、「何を言っているか分からない」「意味が理解できない」ではなく、「トンチか何かですか?」「後半モザイクかけた?」と言い換えてあげます。そうすれば結果的に、報告に来た部下が「自分が何を言っているか分からなかったんだな」と気づきます。

もちろん、会議をしていると「事前準備をしてきていない」「ゴールが不明確」「質問の意図が分からない」など、どうしても怒りたくなるシーンが多々あります。そんな場合は注意をする前に「君の話は名探偵コナンがいないと解決できないな」などと枕ことばをつけてから注意すると、相手が受ける印象も変わります。

もちろん、この図の表現だけが正解ではありません。いろんな表現を工夫してストックしていき、自分なりの「イジり」用語早見表をつくれる頃には会議の場も活性化されていることでしょう。ぜひ、お試しあれ!

次回は、そもそもなぜ笑いが起こるのか? 笑いのメカニズムについて掘り下げてみたいと思います。

中北朋宏
浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。トリオを解散後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、制度設計や採用などを担当。2018年に人材研修コンサルティングなどを手掛ける株式会社 俺を設立し、社長就任。

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