2019最強手帳は? 携帯性とノート機能が一段と充実
最強の手帳カタログ2019(上)
スマホ全盛、デジタル全盛時代といわれる。だがその実、アナログ手帳の需要は衰えていない。仕事がデキる人ほど手帳を賢く使い、仕事の抜け・漏れや時間のロスを一気に減らしている。買うべき「最強の手帳」を紹介する。
(下編の「2019買うべき手帳 新作と定番を機能で厳選したら…」はこちらへ)
「俯瞰性」マンスリーでプロジェクト管理
スケジュール管理は社内の共有スケジューラーで十分。そう考える人が増え、紙の手帳離れが進んでいるといわれる。だが実際には、「紙の手帳の需要はここ数年ほぼ変わっていない」と、ロフト商品部文具雑貨部バイヤーの武田至臣氏は指摘する。背景には、「アナログのほうが長期計画を立てやすい」「タスク管理がしやすい」といった根強い声がある。
では、19年の手帳のトレンドは何か。キーワードは、「俯瞰性」「携帯性」「ノート機能の充実」の3つだ。予定を瞬時に把握でき、持ち運びに便利。しかも手帳とノートを一元化できるという、多忙な現代人の時間と負担を極力省いた「省力化手帳」が脚光を浴びる。
俯瞰性が高い手帳のなかで注目なのが、「2019 スタットダイアリー」(レイメイ藤井)。見た目は一般的なマンスリー手帳だが、外側のハードカバーを三角形に折りたためば、手帳が自立式の卓上カレンダーに早変わりする。オフィスの机の上に立てて置けば、瞬時に予定を確認できて便利だ。月間ブロックの1日分の升目は上下に分割されているため、午前と午後、仕事とプライベートなど予定を書き分けやすい。右下に前月と翌月のカレンダーも記載されており、3カ月単位で予定の確認もできる。
携帯しやすく開閉もラクな超薄&スマホサイズ
携帯性に優れた手帳では、「ダイアリーノートwithペン」(LIHIT LAB.)に注目。小型のうえ背幅が8mmと薄いため、上着の胸ポケットに違和感なく入った。リング式なので、過去のスケジュールは外して別ファイルに保管するなど自在にページの入れ替えができる点も魅力の一つ。簡易ボールペンが付属するのもうれしい。
日頃使っているノートに挟んで持ち歩けるのが、「ミニマルダイアリー」(ミドリ)。月間ブロックタイプと、プロジェクト管理がしやすい「縦向きガントチャート」の2種類があり、いずれも厚さ3mmと超薄だ。
ノートがメイン+手帳がサブの「2 in 1」
ノートと手帳を2冊持ち歩くのは面倒。そんな人には、開閉式のリングが付いた「ノートのように使えるダイアリー2019」(LIHIT LAB.)が使いやすい。月間ブロックリーフに加えてノート1冊分の方眼リーフを備える他、To Doページやガントチャート、インデックスシートなども用意。至れり尽くせりの体裁で情報管理をサポートする。
変わり種は、マークスがロフト限定で販売する「TASU+TECHO」。取り外し可能な月間ブロックページとノートのセットで、ノートのリング部分に月間ページ側面のツメを引っ掛けて挟む仕組みだ。1カ月分のメモが終われば、次ページとの間に月間ページを差し込む。こうすることで月間ページがインデックスの役割を果たし、月ごとの記録を管理しやすくなる。手帳とノートを賢く合体させた、アイデアが光る一品だ。
<※実勢価格は雑誌掲載時のもの。>
(文 宮岸洋明、写真:古立康三)
[日経トレンディ2018年11月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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