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子や孫を支えて非課税 教育資金の一括贈与で相続節税 「暦年」は使途限定されず

2018/10/14

写真はイメージ=PIXTA

筧家のダイニングテーブルではファイナンシャルプランナーの幸子が教育資金セミナーの資料づくりをしています。横で見ていた良男が「教育費って節約しにくいし、みんな苦労してるんだな」とポツリ。そこへ長男の満が帰ってきました。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中) 筧満(かけい・みつる、15) 

 ただいま。僕が大学まで進学できるお金、ウチにあるかな?

良男 どうしたんだ? やぶから棒に。お金はパパとママがなんとかするぞ。それより心配なのは満の学力だ。

 学校の進路指導で「学費について親とよく相談するように」って。

幸子 奨学金を借りる学生も多いしね。一方で最近は祖父母が孫の教育費をポーンと出すことが増えているの。2013年から教育資金の一括贈与ができるようになったからね。セミナー資料にも書いたけど、直系の父母や祖父母などから教育資金を贈与してもらう場合、もらう人1人当たり1500万円まで贈与税がかからないの。

 贈与税ってなに?

幸子 だれか個人から財産をもらったときにかかる税金のことよ。直系の祖父母から未成年の孫に1500万円をふつうに贈与したら、贈与税が約450万円もかかるの。これがゼロになるわけだから節税効果は大きいわ。国税庁によると、16年は教育資金の一括贈与が2505億円もあったの。

 毎年おじいちゃんからお年玉をもらってるけど、贈与税は払わなくていいの?

幸子 もらう人1人当たり年110万円までの贈与は非課税だから税務署に申告しなくてもいいのよ。こうしたふつうの贈与を「暦年贈与」って言うんだけど、110万円の基礎控除を超えるなどして申告された分だけでみると、16年は1兆4400億円だったわ。

良男 祖父母が孫の学校の授業料とか塾の月謝とかを払っていることもあるよね。

幸子 基礎控除の110万円のほかに、必要な教育費や生活費をその都度贈与する場合も非課税よ。

 それなら、まとめて1500万円も贈与しなくても、基礎控除とその都度の贈与を贈与税がかからないように組み合わせてもいいよね。

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