投資と投機どう違う? 投資は分析に基づき収益目指す

「投資と投機はどう違うのですか?」(東京都 50代男性)
マネーを呼ぶ「マネ~き(招き)猫」のヴェリーが、読者の疑問を解決します。

投資と投機の違いについてはいろいろな考え方があります。将来の収益拡大を見込んで資金を投じることを投資、短期的な値動きに着目して価格差から利益を得ようとすることを投機とすることが一般的です。

米著名投資家、ウォーレン・バフェット氏が師とあおぎ「バリュー投資の父」として知られるベンジャミン・グレアム氏は著書「賢明なる投資家」で「投資とは詳細な分析に基づいて行うものであり、元本を保全して適切なリターンを上げることと定義する。この条件を満たさないものを投機と呼ぶ」と記しています。

ある企業の株式を買うときに事業モデルや業績、株価を吟味した上で、将来の業績拡大と株価上昇を期待して長期間保有する場合と、短期の値動きに注目して値上がり益を狙う場合を考えてみます。投資行動としては同じですが、グレアムの定義に基づけば前者は投資、後者は投機ということになるでしょう。ただ投機は必ずしも悪いことではありません。東証マザーズなど新興企業が上場する市場や外国為替証拠金(FX)取引などは、短期で売買を行う市場参加者が存在することで取引に厚みが生まれているのです。

投機的な取引が主導して急拡大したのが、ビットコインなどの仮想通貨市場です。仮想通貨には国家が発行する通貨と違って裏付けとなる資産が存在せず、現在の価格が割安か割高かを分析することが難しい状況です。市場参加者の需要と供給だけで価格が決まっています。結果として仮想通貨の取引は投機的にならざるを得ないと指摘されています。

[日経ヴェリタス2018年10月7日付]

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