日経DUAL

開校前の校舎を見学させていただくと、ガラス張りの理科実験教室では、3人の先生が熱心に公開授業の準備を行っていました。

同校の校舎は「いつでもどこでも誰とでも学べる空間」をコンセプトに設計されています。校舎の中央は、太陽の光が差し込む吹き抜けになっていて、明るく開放的。各教室はできる限りドアや仕切りを取り外し、従来の教室というイメージを取り除いています。中には机や椅子さえもないクッションを置いただけのスペースも。こうしてリラックスしながら、自由な発想を育んでいきます。

職員室はフリーアドレス制。曲線型のデスクを採用し、職員同士のコミュニケーションも大切にしている
職員室の近くにある「Pop In」というスペース。この場所を活用して、生徒が先生に気軽に質問ができるように、ポップな色合いの家具が置かれている

 多様な学びや交流が生まれる仕掛けがあちこちにちりばめられている斬新な校舎、新たな教育に挑む教員たち。まだ生徒がいない空間でも、これから何か新しいことが始まるというパワーが伝わってきます。

初年度の募集は男女100人。異学年交流ができる「ハウス」が機能するのはまだ先ですが、学校見学会には早くもたくさんの親子が訪れているそうです。今後の展開が楽しみな学校の一つです。

理科室。ガラス張りで外から中が見やすくなっている
木がふんだんに使われたカフェテリアも明るい雰囲気
座り心地のいいクッションが窓に面して置かれているこの部屋で、生徒たちはリラックスしながら話し合える
図書館の前に並べられたテーブル席で生徒たちは議論ができ、2階につながる階段に座ってプレゼンテーションを見ることもできるように設計されている

(ライター 越南小町)

[日経DUAL2018年9月12日付けの掲載記事を基に再構成]