池田エライザ 芝居は自分を成長させてくれる場所

現在22歳の池田エライザが、女優としての存在感を増している。そのほんわかとしたルックスの内側には、うかがい知ることのできないほど、女優業に対する熱い思いを秘めている。その歩みを振り返ってくれた。

1996年4月16日生まれ。福岡県出身。2009年にニコラモデル・オーディションでグランプリを受賞し芸能界デビュー。8月31日に映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が公開。10月19日には映画『億男』の公開も控える(写真:中村嘉昭)

デビューは2009年。ティーン誌『ニコラ』のオーディションでグランプリを獲得して専属モデルになり、13年からは『CanCam』の専属モデルに。その一方で、11年に『高校デビュー』で映画デビューを果たし、17年は5本のドラマと3本の映画に出演。『CanCam』専属モデルを卒業した18年はすでにドラマ5本に出演し、映画は7本が公開予定だ。

「改めて振り返ると、本当に働いてますね(笑)。演じてきたキャラクターは、何かを開拓したり、成長する役が多いんです。自分自身は立ち止まって前に進めなかったことを、役では乗り越えていく。その役の気持ちを理解して演じるためには、自分自身を掘り下げなきゃいけなくて。そういうことを繰り返していると、できなかったことができるようになったり、見つけられるようになる。お芝居は自分を成長させてくれるので、いろんな現場に行かせてもらえることを素直に幸せだなと思います」

女優として注目されたのは、15年の園子温監督の映画『みんな!エスパーだよ!』だった。染谷将太演じる主人公の幼なじみで、ヤンキーの女子高生役をオーディションで射止め、パンツ丸見えの飛び蹴りシーンなどに果敢に挑んでみせた。

「ある日、『エスパー』の現場に行くと、染谷君がすでに来ていて照明部や録音部のスタッフさんたちの仕事ぶりを熱心に見ていたんです。この人は本当に映画の現場が好きなんだなと感じました。そんな染谷君を見たら、空っぽのまんまでお芝居したらダメだと思ったんです。スタッフの方たちも同じ方向に向かって、そこにいる。そんな方たちの前で手を抜いたら絶対ダメだと思いました。

印象深いのは、泣くシーン。園監督からダメ出しされ、『悔しかったことや悲しかったことを全部思い出せぇー! そして泣けぇー!』って言われたんです。そのときの映像が残っているんですけど、私、ずっと監督をにらんでいるんですよ(笑)。でも次の瞬間、ぶわーっと涙があふれると、監督が『カメラを回せー。ハイ、カット! OK!』って。その瞬間、私は『なんじゃ、この気持ち良さは。幸せぇー!』と思って、女優としてやっていきたいと思いました。

女優に開眼した池田は助演を重ね、17年には『一礼して、キス』で映画初主演。今夏の『ルームロンダリング』でも主演するなど、作品を率いることも増えてきた。

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