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紅葉の奈良、4つの穴場巡り 撮影のコツは「逆光」

2018/10/12

古来、錦の里と称されてきた正暦寺の紅葉。3000本を超える木々が色づく

 もしあなたが修学旅行以来、奈良を旅したことがないなら、今秋の奈良は300年ぶりの興福寺中金堂再建など魅力がいっぱいだ。そして11月に入れば、社寺を見事な紅葉が覆い尽くす。地元で長年紅葉を撮り続ける奈良在住の写真家、高橋良典さんに、知る人ぞ知る奈良の紅葉スポットを紹介してもらった。

 ひときわあでやかになる古社寺に、秋化粧を施した山々や渓谷。「奈良には全国屈指の紅葉の名所が点在する」。高橋良典さんはそう話す。

■3000本の木々、川にも彩り

 高橋さんによれば地元の人にも観光客にも人気が高い鉄板の名所4カ所を選ぶなら、「筆頭は東大寺近辺をはじめ紅葉の名所が目白押しの奈良公園。続いて、桜井市南部の多武峰(とうのみね)の紅葉のなかに社殿が浮かび上がる談山神社(たんざんじんじゃ)。あと2つは宇陀市の室生寺と桜井市の長谷寺」という。

 これら人気の4大スポットはいずれ劣らぬ美しさで、紅葉風景を存分に楽しめる。問題は紅葉のシーズンは観光客で混雑し、静かに風情を味わえないこと。

 だが、高橋さんは少しの工夫で、著名スポットであっても混雑抜きで紅葉を楽しめると話す。「例えば奈良公園。浮雲園地(うきぐもえんち)や浮見堂(うきみどう)など、東大寺周辺のメジャーなエリアは観光客でごった返す。けれど、早朝の飛火野(とびひの)に足を延ばすなど、時間帯や場所を考えればいい」

 それ以外に、奈良の紅葉スポットに穴場はないのだろうか? 紅葉の名所を知り尽くす高橋さんにやはり4カ所選んでもらった。

 まず、その美しさが「錦の里」と称される奈良市の正暦寺(電話0742・62・9569)があがった。日本の清酒発祥の地として知られる古刹である。3000本を超える木々が色づき、境内が赤に黄にと染め上げられる。モミジの木々に囲まれて立つ本堂や、国の重要文化財である福寿院客殿から眺める庭園美など、紅葉時の見どころが多い。

■トンネル圧巻、山々も一望

 「付近を流れる菩提仙川(ぼだいせんがわ)が境内に流れ込んでおり、川と紅葉との対比が見事。紅葉に染まる川に導かれるように山門を入れば、境内の変化に富んだ風景が待つ。まさに錦の里」だという。

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