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NISA投資の5年 国内外の株投信で大きなリターン QUICK資産運用研究所 北澤千秋

2018/10/10

2014年1月に始まったNISAは18年の年末、最初の非課税期間が終了する

2014年1月に始まった少額投資非課税制度(NISA)は18年の年末、最初の非課税期間(5年)が終了する。過去5年の市場環境はおおむね良好だった。14年にNISA口座を開いて投資信託を購入した人は、今も持ち続けていたらどれぐらいのリターンを獲得できたのか。18年9月までの投資実績を点検し、改めてNISAの利用法を確認してみよう。

■国内株投信は一括投資で元本1.7倍に

さまざまな投資パターンによるリターンの違いを探るため、まず主要な分類ごとに純資産残高が最も大きな指数連動型投信(設定後年数が5年超、分配金なし)を選んだ。その上で、(1)100万円を一括投資(2)今年9月まで毎月末に1万7544円を積み立て投資(元本合計は100万円)(3)毎月末に8万3333円を積み立て投資(年間100万円、元本合計は475万円)したケースについて試算した(手数料は考慮せず)。

結果は表の通りで、すべての分類の投信が一括投資、積み立て投資のいずれでも利益を上げていた。リターンが最も大きかったのは、国内株投信に一括投資したケース。期間中の相場上昇を反映し、元本は1.7倍強に膨らんだ。世界的な景気拡大で外国株投信に一括投資したケースでも元本は1.6倍強になった。

また、毎月末に積み立て投資したケースでも国内株投信の元本は1.4倍弱、外国株投信も1.3倍弱になった。5年前に国内外の株式投信を選択した人は、NISA投資の勝ち組といえそうだ。

ただし、今回は一括投資のリターンが積み立て投資を上回ったが、この手法は投資を始めた時期が運用成果を大きく左右する。常に好成績を残せるわけではないので留意すべきだろう。

NISA口座では譲渡益や分配金に税金が掛からないので、表の国内株投信を9月末に売却した場合、本来ならば収めるべき税金(74.4万円×20.315%=15万1143円)はゼロになる。利益が大きくなるほど、非課税のメリットは切実に実感できる。

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