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日本の女性登用は的外れ 女性的資質で考える新組織論 『ニューエリート』のピョートル氏、女性リーダーのマリア氏と語る

2018/10/12

マリア・ベイリー氏(左)とピョートル・フェリクス・グジバチ氏(右)

 米グーグルで人材開発を手掛けた経験をもとにした『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』(大和書房)の著書などで注目を集めるピョートル・フェリクス・グジバチ(以下ピョートル)氏が、仏ロレアル、米エイボン・プロダクツなどのブランドモデルとして活躍した後、米国を拠点にスタートアップ経営者や女性ビジネスリーダーたちのコーチングを手掛けるマリア・ベイリー(以下マリア)氏を迎え、人材育成やリーダーシップ、ダイバーシティ(多様性)について議論を交わした。ピョートル氏は女性活躍の意味は単に女性を登用することではないと指摘。マリア氏は女性が持つ資質である「女性性」から女性のリーダーシップを考えていくことを提唱する。

  ◇  ◇  ◇

――ピョートルさんは米モルガン・スタンレーを経て、米グーグルに入社され、アジア パシフィックにおける人材開発を担当されてきました。その後はグローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などで活躍し、独立された今もなお様々な企業の組織開発に携わっております。そんなピョートルさんから見て、日本企業における女性活用はどのように映りますか。

ピョートル:日本の典型的な職場の場合、女性が会社で成功したいのなら、男性らしいリーダーシップをとらないといけないと考えられています。男性に近い資質にならないと仕事ができると評価されないということなのです。マリアがファシリテーターを務めたワークショップに参加していた女性のなかにも、「男性よりも男性らしい部分を会社で評価されていた」と話す人がいました。

マリア:これまでの硬直的で男性的な「オールドエリート」の考え方は数十年前だったら完璧で問題なかったと思います。しかし、いまの時代は世の中のほうが多様化していて、企業が硬直的では顧客を満足させることができなくなってきています。その状況を受け入れられないと、プロジェクトに新しい感性や女性的な感性を持つ人が参加しても、その感性は生かされず、影の部分に追いやられてしまう。結果、そういう企業は成長が難しくなります。

――多様な感性が組織の中でうまく生かされていないということですか。

ピョートル:日本ではいまダイバーシティの推進が叫ばれていますが、ただ女性や外国人を増やそうとしているだけの話が多い。非常に遅れている段階だと感じています。たとえば、グーグルにおけるダイバーシティとは、多様性のある考え方のことであり、異なる性を増やすのではなく、「思考のダイバーシティ」を増やしていくという発想です。

マリア:多様性は実は自分の内側にもあり、自分の中でネガティブだと感じていた気持ちの中にこそ最大の知恵が詰まっていたりします。企業活動においては、その内側にある知恵を引き出すことで問題を解決できたり、未来を作ったりするヒントがあるのです。

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