ビジネススキルを徹底分解 人材開発のプロのスゴ技紀伊国屋書店大手町ビル店

意欲を高めるスキルにも注目

同氏の能力開発プログラムのもうひとつの核は「モーチベーションファクター」というものだ。モーチベーション、すなわち意欲を高める要素のことで、目標達成、自律裁量、他者協調など6つに分類される。自分のモーチベーションファクターと他の人のモーチベーションファクターを見極め、うまく組み合わせれば、課題解決能力を高め、成果をあげることができるという。後半の4~5章は、このモーチベーションファクターを活用した内面的スキルアップと、これを核にした上司操縦やチーム運営などの対人スキルが40項目にわたって解説される。

「店内の喫茶スペースで著者イベントを開くことになっており、その告知で大きく売り上げが伸びた」と、ビジネス書を担当する西山崇之さんは話す。本を購入した人に入場整理券をわたすしかけで、開催前週だった先週は新書分野のトップの売り上げになった。

新書でも働き方や生き方に関心

それでは、今回はその新書の先週のベスト5を見ておこう。

(1)99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100山口博著(講談社+α新書)
(2)日本史の論点中公新書編集部編(中公新書)
(3)昭和の怪物 七つの謎保阪正康著(講談社現代新書)
(4)「女性活躍」に翻弄される人びと奥田祥子著(光文社新書)
(5)定年まで待つな!成毛真著(PHPビジネス新書)

(紀伊国屋書店大手町ビル店、2018年9月24~30日)

トップが今回紹介した本。2、3位にはビジネス系ではない2冊が並ぶ。2位は、「邪馬台国はどこにあったか」など古代から現代までの日本史の論点29を解説した内容。日本史を知る100冊のブックガイドも付く。3位は昭和史を追い続けてきたノンフィクション作家による東条英機、石原莞爾らの抱えた歴史の闇に迫った著作だ。歴史教養書はビジネス街では常に人気がある。4位は、働く女性を取材したジャーナリストのルポ。5位は元日本マイクロソフト社長によるキャリア戦略論。迷えるミドルエイジのビジネスパーソンに向けて、地方と海外をキーワードに会社に頼らないキャリアづくりを説いている。働き方や生き方も今人気のテーマだ。

(水柿武志)

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