共働き夫婦は貯蓄目標を共有 年収の15%以上目指す共働きをマネーハック(6)

貯蓄目標の金額を考える場合も、大きな武器になるのは家計簿のデータです。先週も家計負担を適正化するために家計簿の記帳をしようと提案しましたが、データを使えば貯蓄目標を設定したり、節約の具体的な目標を設定したりすることができます。

「こんなに使っているとは思わなかった」と夫婦でうなってしまうような支出項目があれば、そこが絶好の「削りどころ」です。ぜひ将来の夢や安心を獲得するため、貯蓄目標を設定してみてください。

互いのお小遣いを確保し、使い道は自由に

さて、家計の分担と貯蓄の分担をしっかり決めると、おのずとお小遣いの額も明らかになってきます。ここも納得ずくで決めておくことが大切です。本来、お小遣いは「夫婦の年収比」ではなく、同額にすべきです。しかし、共働きの場合、年収が高い方がお小遣いも多く使っているのではないでしょうか。

多くの場合、妻の方が不利になりがちなので、夫はある程度、配慮した方がいいでしょう。一方、妻も夫の外食代や交際費もお小遣いに含め、金額を多めにしてあげると納得しやすいでしょう。双方工夫のしどころです。

いずれにせよ、家計シェア、貯蓄シェアを決めていく中でお小遣いの額も決めておきましょう。そして額まで決められたら、夫婦で「お小遣い枠をどう使おうが自由」という相互不可侵条約を結んでおきましょう。自由に使えるからこそ「お小遣い」ですし、自由に使えるお金があるからこそ仕事を頑張ろうという意欲も湧いてきます。

ここまで、家計の分担と貯蓄の分担、そしてお小遣い設定までのお金の流れを整理してみました。共働き夫婦はうまくいけば、ハイペースで貯蓄をすることができます。年100万円以上のペースでためられると将来の安心が一気に高まっていきます。

ぜひ共働きを「共貯金」にして残高を増やしてください。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「共働き夫婦 お金の教科書」(プレジデント社)など。http://financialwisdom.jp
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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