働き方・学び方

次世代リーダーの転職学

自信満々のミドルがはまる 転職で嫌われる3つの姿勢 経営者JP社長 井上和幸

2018/10/12

自意識過剰な人が「まず機会を与えられる・期待される→やる・成果を出す」という思考なのに対して、結果を出してきた人は「やる・成果を出す→さらなる機会を与えられる・期待される」と正反対です。このベクトルの向きの違いは、特に40代から50代の転職希望者を「売れない人材」と「売れる人材」に大きく二分します。さて、あなたはどちらでしょうか。

■実力はある内定ゲッターの勘違い

「現在、内定を2社いただいていまして」「いま一歩条件が満たされず辞退しました」。こんな話を切り出す人も最近非常に増えてきたように感じます。ネット系企業数社を渡り歩いてきた、現在41歳でマーケティング部長を務めるFさんもその一人。「なので御社のオファーも来週中にいただけるとありがたいです」。

成長中のベンチャーであるG社社長の心の声は、「おいおい、オファーが出る前に、自分が最終選択したい企業かどうか判断つかないのか。うちで仮にオファーに至ったとしても、これじゃあ気持ちよく意思決定するとは思えないな」

結果は言わずもがなですね。いくつも内定が出ているというのに残念。

このタイプの方は、職務の専門性やスキルにおいては非常に力があるのですが、問われるのはリーダーとしての資質やマインドです。要はオーナーシップを持って自社の組織をけん引してくれるか否か。入社後、タフな局面(どのような企業でも責任者クラスなら必ずあるはず)に遭遇した際に、奮闘して乗り越えてくれる人か、まっ先に逃げ出す(また他社に転職していく)人かが問われるのです。他意なく内定ゲッター的な動きをする人は、こうしたコミットメント意識が希薄な確率が高いため、見る目のある経営者や人事責任者からは忌避されます。

■承認欲求より他者への貢献軸

3人の事例、いかがでしたでしょうか。3つの姿勢に共通するのは、「自分には価値がある。それを応募先でも認めてほしい」という意識が転職活動で過剰に出てしまい、結果として応募先企業に嫌われるという構造です。受け入れる企業側は、「自分ファースト」なナルシシストをミドル世代で採用したいとは思いません。「自分への評価(承認)ではなく、他者への貢献軸」でしっかり判断、行動する人が、転職先の新天地においても活躍し、結果として遇されることになります。

転職活動で「おかしいな。こんなはずではないのに」という状況が続いている方は、このわなにはまっている可能性があります。ご自身の言動を振り返り、ぜひ軌道修正してみてください。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜更新です。次回は10月19日の予定です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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