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都合のよい時間に好きな場所で学ぶ人が増えていきそうだ。写真はイメージ=PIXTA

都合のよい時間に好きな場所で学ぶ人が増えていきそうだ。写真はイメージ=PIXTA

生き生きと働き続けるための「大人の学び」の極意は何か。リクルートワークス研究所主任研究員の辰巳哲子氏が解説する連載、今回は「やらされる」のでない、自発的な学びが充実感と幸福感をもたらすメカニズムに注目する。

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「勉強」は苦手、でも「学び」は…

中学高校時代、私は学校の勉強が苦手でした。たとえば英語です。子どものころ、近所に越してきたシンデレラのようにきれいな米国人の子と仲良くなりたくて、遊びながら英語を覚えたのは楽しい経験でした。ところが、中学での英文法の勉強は好きになれませんでした。数学も同じです。証明したり分析したりするのは好きですが、高校数学は決して得意ではありません。思えば当時から「知りたい」「自分が使うことだけ学びたい」「自分にあったやり方で学びたい」という欲求が強かったようです。そうした「自分にあった学び」ができる時代がもうすぐそこに来ています。

技術の進歩は、人間の行動を変えてきました。「アルバムに写真を貼る」という行為は「クラウドにアップする」になり、「調べる」は今や「ググる」と同義語のようです。スマートフォンの登場で、いちいち覚えなくてもよいことが増えるなかで、私たちの「学ぶ」という行為も影響を受けるのは間違いありません。

将来、学びがどう変わるのか。「過去の学びと未来の学び」というテーマで、コンピューターサイエンスや人工知能(AI)、学習環境デザイン、生活の様々な事柄に遊びの要素を取り入れる「ゲーミフィケーション」など、様々な分野の専門家に予測を聞いたところ、大きく分けて3つのポイントが浮かび上がりました。

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