秋葉原などでPCを自作する人たちにも人気が高い同ブランドがTGSに出展を決めたきっかけはeスポーツだった。「従来は欧米でのマーケティングに注力してきましたが、eスポーツの盛り上がりを受け、世界大会を目指す日本のユーザーを取り込んでいきたいと考えています」

後日、初めてのTGS手応えはどうだったか、聞いてみた。「展示ホールのごくわずかなスペースに限られていましたが、初出展としては、たくさんの方々に興味を持って頂けたので上々でした。日本のゲーミング市場は、ユーザーやメディアなど、すべてを含めて今後ますます成長する兆しがあるように思えるので、来年のゲームショウ開催時には出展規模を拡大しようと考えています」

「17年と比べて液晶ディスプレーの売り上げが好調」と話すのは4度目の出展となったアイ・オー・データ機器広報担当の納富志津氏。「人気のサイズは27インチ前後。FPS(一人称視点のシューティングゲーム)をはじめとするシューティングゲームを好むユーザーからは『周囲の敵や状況をひと目で確認できる』ためという声もあります」

アイ・オー・データ機器ブース。65型4K液晶ディスプレイも参考出展だが展示されていた

対戦ゲームなどにも使用するため、価格よりも性能を重視する購入者が多いことが特徴だ。「相手の攻撃をみきわめて瞬時に反応するといった理由で、フレームレートを重視して製品を選ぶユーザーも少なくありません」

ゲームの動画を映し出すディスプレーが並ぶ中で、ちょっと変わっていたのが、テックウインドのブース。カラフルな椅子がずらりと並び、多くの人たちがそこで座り心地を確認していた。

ゲーミングチェアを展示していたテックウインドのブース

テックウインドはパソコンの周辺機器などを販売しているが、今回、TGSで展示していたのは中国メーカー「AKRacing」のゲーミングチェア。「15年から『AKRacing』を展開していますが、ここ数年でいわゆる『ゲーミング』分野でのマーケット自体も伸びている印象です」(テックウインド担当者)

製品群はハイエンドの「Pro-X」シリーズ(5万2800円)、ミドルエンドの「NITRO」シリーズ(4万2800円)、ローエンドの「Wolf」シリーズ(3万9800円)と3つの価格帯に分かれているが、PCや周辺機器同様、ミドルエンド以上の製品がよく売れるという。「ゲームをプレイする環境にこだわるユーザーが多いことからでしょう」とテックウインド担当者は分析する。

ユニークだったのは座椅子タイプのゲーミングチェア「極坐V2」シリーズ(4万2800円)。

テックウインドのブースで展示されていた座椅子タイプのゲーミングチェア

日本では座椅子でプレーしたいというユーザーが多く、その要望に応える形でテックウインドが発注した日本向けモデルだという。改めて日本でもゲーミングPCが普及していることを感じさせた「周辺機器」だった。

22日、23日の一般公開日には1日10万人以上の人が訪れた。右下に写っているCOOLER MASTERもPCの周辺機器メーカーだ

(文 カネコシュウヘイ、写真 加藤康)

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