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「空飛ぶクルマで聖火ともす」 2020若き技術者の夢 カーティベーター代表の中村翼さん

2018/10/9 日本経済新聞 朝刊

空飛ぶクルマ「スカイドライブ」の完成予想図(提供:カーティベーター)

有志団体「カーティベーター」代表の中村翼さん(34)は、街中などで垂直に離着陸する「空飛ぶクルマ」の開発に情熱を注いでいる。大手自動車メーカー勤務を経て、大学でも研究室を持ちながら子どものころからの夢の実現を目指す。2020年の東京五輪の開会式で聖火をともすのが当面の目標だ。

カーティベーターの中村翼代表

小学生のとき、1980年代の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見た。空を駆ける未来の乗り物に憧れ「クルマのエンジニアになりたい」と夢を定めた。

大学のサークル活動ではレーシングカーを自分で設計し、走らせた。「最初は動くかどうか分からない」レベルだったが、試行錯誤を2年ほど続け、時速100キロメートルを出せるほどになった。

大学院を出ると「スポーツカーや環境対応車の研究開発に携わりたい」と自動車メーカーに就職した。ところが任されたのは量産車に使う部品の設計。希望の仕事に携わるには3~10年かかると聞いて、途方に暮れた。

転機は入社4年目の12年春。会社の同期らに声をかけて社外のビジネスコンテストに出場した。3Dプリンターで自動車を好きな形に作るビジネスプランを発表したところ、優勝。プランの実現に向け、同年にカーティベーターを設立した。

3Dプリンターを使ったビジネスが当初の設立目的だったが「次世代に夢を与えることが最終目標。もっと夢がある方がいいのではないか」と思い直した。半年かけて会議で約100個の代案を出し、直感も重視した。

■休日に有志で集まり開発続ける

13年秋、空飛ぶクルマを作ることを決めた。小学生時代の憧れとともに、ハンググライダーの経験が「言葉にならない感動があった。誰もいないこの空間をなぜ使わないのか」。会議でほぼ全会一致で決まった。

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