「誰が言ったか」が大事な時代 出世と肩書は役に立つ20代から考える出世戦略(43)

仮に対案がすべてにおいて現在の案を上回っていたとしても、入社したての新人の意見であれば聞く気にはならないでしょう。あるいはいつも会議室でうつらうつらしている、評価の低い課長からのものであったとしても同様です。

あなたが「少しは耳を傾けてやろうか」と思う相手とは、おそらくあなたと同等以上の実績を積んでいる人ではないでしょうか。

これまでのビジネスキャリアの中で一緒に苦労を分かち合ってきた別の取締役の意見であれば少なくとも無視するわけにはいきません。

出世競争の中でしのぎを削ってきたライバルの意見には感情的に反発したくなります。が、そこからなにがしかのヒントが得られるのであれば、聞いておいた方が得でしょう。鳴り物入りで中途採用された、同業他社の役員経験者からの意見であればむしろ積極的に聞かなければいけないでしょう。

あらゆるものが手に入りやすくなっている時代だからこそ、私たちは自分の中に実績をためていく必要があります。そうして、あなたの意見に意義があるとわかってもらえるような付加的な価値として示さなければいけないのです。

最初に入社した会社の中で出世するにせよ、転職を繰り返していくにせよ、副業を経験するにせよ、そこに「誰が」と示す付加価値となる実績を積んでいく必要があります。

そうして最終的には、あなたの名前だけで付加価値がわかる状態がベストです。その前段階であれば、たとえば会社名や役職などの肩書をうまく使うことも重要なのです。出世とはあなたの意見に意義を与えるための方法でもあるのですから。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

管理職・ミドル世代の転職なら――「エグゼクティブ転職」

5分でわかる「エグゼクティブ力」
いま、あなたの市場価値は?

>> 診断を受けてみる(無料)

「エグゼクティブ転職」は、日本経済新聞社グループが運営する 次世代リーダーの転職支援サイトです

NIKKEI 日経HR


ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧