マネー研究所

もうかる家計のつくり方

夫婦別財布のワナ 借金漬けの妻を救う家計改善策は… 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/10/3

それを聞いた夫は怒りもせず、「独身時代と変わらないお金の使い方だし、君に借金があるかもしれない、とはうすうす勘付いていたよ」と話しました。そして「これからは家計も一緒にして、二人で話し合ってお金を使ったり、ためたりしていこうね」と誓ったそうです。

Dさんの家計改善には数カ月かかりましたが、支出全体を9万5000円も削減できました。ある程度、満足感を維持できる範囲の削減なので、長期的に達成可能な節約だと思っています。借り入れは収入の中からきちんと返済します。これを維持できれば、新たな借り入れはしなくて済むはずです。返済が終われば、毎月の余剰金は12万円となる見込みです。

■借金拡大は一瞬、早い段階で支出把握を

さらに数カ月たち、Dさんは「2人の貯蓄」をためている通帳を見せてくれました。金額はまだ20万円ほどでしたが、今後もためられそうな雰囲気を感じました。家計も共通項目を増やした2人なら、仲良く貯蓄を形成していけるでしょう。

ちょっとしたことがきっかけで借金を増やすという人は、結構います。「生活費の足しにする」「不足を補う」などが理由で、本当に悪気がなく始めてしまいます。Dさんは比較的早い段階で気付きましたが、中には400万、500万円と膨らんでしまう人もいます。

「計画的な借り入れ」というのもありますが、生活のためにという借り入れが始まることは危険信号。借り入れを考える前に、自分の支出をしっかり把握し、無駄な支出、削減できる支出はないかを検討していくことが先決です。その上で、借りたお金の返済計画を練ります。具体的なアテがなければ、収入を増やすことを考えたほうが良いです。そして妻だけでなく夫も家計を見直すことで家計全体の無駄を見付けられ、改善の方向性が見えてくると思います。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL