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もうかる家計のつくり方

夫婦別財布のワナ 借金漬けの妻を救う家計改善策は… 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/10/3

■支出項目ごとに処方箋をあぶり出す

支出は外食中心の暮らし方なので食費が高め。通信費は通話が多く、プランも契約時から見直しておらず、スマートフォン(スマホ)1台分なのに2万円近くかかっています。交通費は電車の定期券を持っているのに、ついタクシーに乗ってしまうので膨らみ、被服費、交際費も高め。娯楽費は毎月の一泊旅行代です。そのほか、ネイル代、美容室代、化粧品代もかさんでいます。個別の費目でなく、全体的に支出を抑え、過剰にならないお金のかけ方を身に付けていくべきでしょう。

まず、「必要な支出」と「なくても構わない支出」に区分けします。1カ月間、お金を払ったレシートや請求書、領収証の類いを取っておいてもらった結果、処方箋が見えました。

食費は主に外でのランチ代、夜の食事代です。自炊はしません。朝食をとらないことが多く、給料日前などでお金が足りなくなると、さらに1食抜いています。一方、夫は自炊も時々し、上手に食費をやり繰りしています。Dさんもそれを見習い、外食を少し控え、料理をする努力をして、食費の削減を目指すようにしていくと決めました。

スマホ代は契約会社そのものを見直し、一回の通話時間があまり長くないため、無料通話のついた格安スマホに変更することにしました。交通費はタクシーをできるだけ使わない、洋服、付き合い、ネイル代なども考え直し、旅行は2カ月に1度に頻度を下げました。「当たり前の削減策」を進めたのです。

■夫婦で共有管理の家計なら家族関係も良好に

Dさんは、今まで自分の収入を好きに使うことができる環境を手放したくなく、自分のほうから別財布で暮らすことを希望していました。そして、自分の好きなことだけにお金を使ってしまうことを夫に知られたくないと思っていたのです。「夫婦別財布」で暮らす家庭は、できるだけ共有管理部分を増やすほうが、家族関係も家計面でも良い場合が多いです。その話を伝えると、Dさんはこう言いました。「考え方を変えなければいけないのですね」。そして、カードローン返済に苦しむ自分の家計の現状を夫に話す決意をしたのです。

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