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日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長兼CEO

日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長兼CEO

日本マクドナルドホールディングス(HD)のサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)は、強い企業の条件の一つに、職場のダイバーシティー(多様性)を挙げる。そして、そのダイバーシティー推進のため、女性リーダーの育成にも強い意欲を見せる。(前回の記事は「『現場へGo!』 マクドナルド社長の危機突破力」

多様性により、常に異なる視点を経営に反映

――そもそも、企業にとってなぜダイバーシティーが重要なのでしょうか。

「日本マクドナルドに関して言えば、お客様の半分は女性です。お客様をより理解するためにも、意思決定権を持つ役職により多くの女性を就けることは大切なことです。店長に占める女性の割合は、2008年時点では全体の7%でしたが、現在は4人に1人が女性です。また、本社の女性幹部の割合も6%から18%程度に増えています」

「店舗スタッフには主婦の方がたくさんいらっしゃるので、現場の女性比率はもっと高い。女性だけでなくシニアも大勢働いています。マクドナルドは様々なお客様が訪れる場所なので、スタッフの構成もお客様の多様性を反映させたものにしたいと考えています」

「また、本社の役員は半分が日本人で残り半分が外国人。年齢的に若くて新しい幹部もいれば、経験豊富なベテラン幹部もいます。スキルやジェンダー、年齢、文化など様々な多様性を備えていれば、常に異なる視点を経営に反映させることができます。ですから、人に積極的に投資しダイバーシティーを促進することは、非常に重要なのです。もし、みんな同じ考えなら、経営陣は1人で十分です」

――日本企業もダイバーシティーに取り組むところが増えています。外国人経営者の目にはどう映りますか。

「あくまで外から見る印象ですが、女性だけでなく年齢や文化のダイバーシティーもこれからという印象です。特にシニアマネジメント層は平均年齢が高い。年功序列制度によるものだと思いますが、経営のアイデアはいろいろな年齢層から出てくるものです」

「若くても有能なら、もっと責任ある仕事を任せられるべきですし、もっと早く成長する機会を与えられるべきだと思います。若い人の能力を早く開発することは、会社にとっても大きなメリットです」

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