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エジプト版そばめし・コシャリ 現地の人も旅人も夢中

2018/10/4

東京・錦糸町「コシャリ屋コーピー」のコシャリ

 エジプト料理と言われても、何ひとつ思い浮かばない人も多いだろう。だが、エジプトの国民食とも言える「コシャリ」はウマいらしい。今年5月に発売された『ソウルフード探訪 東京で見つけた異国の味』(平凡社)という本で知った。

 本書は『ナショナル ジオグラフィック日本版』の『Webナショジオ』に連載されていたコラム「世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅」を単行本化したもの。ライターの中川明紀さんが東京近郊に住む在留外国人に「ソウルフードは何ですか?」と尋ね歩いてまとめた。

エジプトの国民食コシャリ 店、家庭によって味つけや盛り付けは異なる

 先日、著者の中川さんにお会いした際、「ぶっちゃけ、一番おいしかったソウルフードは何ですか?」と聞いてみた。すると、「どれもおいしくて一番を決めるのは難しいのですが、私は小麦粉よりも断然コメ派なので、エジプトのコシャリなんかけっこう好きでしたね」とおっしゃる。

 コシャリとはコメにマカロニ、スパゲティ、レンズ豆、ヒヨコ豆を混ぜたものにトマトソースをかけ、さらに揚げたタマネギをトッピングした料理とのこと。「すごくジャンクな食べ物」(中川さん)だそうで、作る人によって味や盛り付けは異なるとか。

 焼きそばとチャーハンを合わせた「そばめし」のエジプト版とも言えそうだ。ただ、そばめしとか、お好み焼きをおかずにご飯を食べるとか「炭水化物×炭水化物」の組み合わせに違和感を抱く私は「炭水化物の3乗かいっ!」と引き気味であった。しかし、ウマいと聞いてがぜん興味がわいた。「私はエジプト人が集まる料理教室で食べたのですが、錦糸町に日本で唯一のコシャリ専門店があるらしいですよ」と中川さんから情報をいただき、さっそく足を運んだ。

カウンターと2人がけテーブルが3つだけの小さな店

 その店「コシャリ屋コーピー」のオーナーは意外にも日本人であった。本業はインターネット広告代理店を経営する柳堀源太郎さん。いわゆる「IT社長」がいかにしてエジプトのソウルフードの店を開業するに至ったのだろうか。

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