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中小型株指数 特徴つかめば投資の参考に(苦瓜達郎) 大和住銀投信投資顧問シニア・ファンドマネージャー

2018/10/2

写真はイメージ=123RF
「市場で起こっていることを正確に理解するためには、各指数の性質をきちんと把握し、複合的に観察しなくてはならない」

今回は、中小型株の株価指数に関してお話ししようと思います。個人投資家の方で、指数にそこまで注目される方は少ないかもしれません。しかし、機関投資家の場合は、運用成績の評価を行う際に指数と比較することが多く、運用戦略の重要な判断材料になります。それぞれの指数がどういう特徴を持つかは極めて切実な問題なのです。

中小型株の株価指数の最大の特徴は、やたらと種類が多いことです。日本の取引所は、現在は東京証券取引所にほぼ統合されていますが、かつては多数の取引所が中小型株の市場を運営しており、それぞれが株価指数を発表していました。

しかも、各市場の指数は1種類ではなく、その時々の問題意識によって次々に新指数がつくられました。それらの指数は、取引所が統合された現在でも、市場自体が消滅しない限り算出が続けられています。

■中小型株指数で大型株が入る場合も

また、それぞれ特異な性質を持っています。大型株と中小型株の対比で相場の特徴を語ることがよくありますが、必ずしも各指数が整然と企業規模の順に並ぶわけではありません。中小型株指数と呼ばれるものでも大型株が入っている場合があり、一般的な中小型株指数とは逆方向に動くことがあります。

新興市場の株価指数で一番歴史があるのは日経ジャスダック平均株価です。ジャスダック市場には投資家にほとんど注目されていない超小型銘柄が多く上場しています。日経ジャスダック平均の特徴はジャスダック上場全銘柄の単純平均株価を基にしているため、圧倒的に数が多い超小型銘柄の影響力が大きいことです。それらを反映し、日々の値動きが緩やかな一方、上昇トレンドに入ると平気で20連騰したりします。

一方、ジャスダックインデックスは主力銘柄の動きを反映した指数です。同指数は時価総額ベースで算出しており、ジャスダック市場は伝統的に上位銘柄の比率が高いため、特定銘柄の動きに左右されやすいという特徴があります。かつてはヤフーや楽天、現在は日本マクドナルドホールディングス、ハーモニック・ドライブ・システムズの2社が大きな影響を与えています。

■銘柄入れ替え時に乱高下する

ジャスダックインデックス以上に上位銘柄の影響を受けやすいのがJ-Stock Indexです。同指数はジャスダックの主力100銘柄弱を抜き出して、時価総額ベースで算出しています。

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