スニーカー通勤が話題だ。ただ、スニーカーを選ぶ際、ビジネスウェアに干渉しないルックスへの配慮に重きを置きがちではないだろうか。歩きやすさや疲れにくさを求めてスニーカーに切り替えるはずが、いつの間にかデザインに捉われては本末転倒。アメリカンカジュアルをベースにしたアイテムを提供している「Walnuts(ウォルナッツ)」恵比寿店(東京・渋谷)の店長、樋口和哉さんに、どうコーディネートすればいいのか、どんなスニーカーを選ぶべきかを聞いた。
<< チノパン、細すぎはNG シルエット競うなら深めの股上 SEPTIS
大人は「小技」に走らない 余裕のジャケパンスタイル Euphonica >>
――スポーツ庁の「スニーカー通勤」推奨で、スニーカーへの注目が高まっています。コーディネートのポイントはどこにあるのでしょうか。
「やはり、ビジネスシーンでは『外しすぎない』ことが基本です。ですから今回はビジネスカジュアルの定番アイテム、白のボタンダウンシャツとチノパン、カーディガンでコーディネートしてみました」
――チノパンのカラーはネイビー、スニーカーはブラックです。足元のネイビーとブラックの組み合わせは珍しいですね。
「着用しているアイテムが定番である分、カラーリングでちょっとした遊びを入れました。ただやはり重くなりがちなので、ボトムスの丈はワンクッション未満に抑えるのがポイントです」
■カーディガンはスニーカーとも相性がいい
――肩掛けしたカーディガンが程よいアクセントになっていますね。
「ボトムスとシャツだけではどうしても物足りないですからね。かといってジャケットを合わせると、ネクタイなどのアイテムをもう一つ付け加えたくなる。となると一枚で気温の変化にも対応する実用的なカーディガンが便利です。軽快なスニーカーとも相性がいいですからね」