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学生VBから社会起業へ 駒崎氏の視野広げた米留学 駒崎弘樹・NPO法人フローレンス代表理事が語る(下)

2018/10/8

駒崎弘樹・NPO法人フローレンス代表理事

保育事業を展開するNPO法人フローレンスの駒崎弘樹代表理事(39)が語る母校、私立市川中学高校(千葉県市川市)時代の思い出。前半では、現在の活動に影響を与えたという高校時代の小論文ゼミの話をしたが、後半では、もう一つの大きな転機となった海外留学について語った。

受験至上主義に疑問を抱いた。

高校に入ると、クラスメートが「大学はどこに行くの」とか「予備校はどこにするの」とか、大学受験の話をよくしていました。特に私のクラスは特進クラスでしたので、受験を気にする生徒が多かったように思います。しかし、私は正直、そうした話題に辟易(へきえき)していました。大学受験の話なんかよりも、将来の夢とか社会問題とか、そういったことをもっと語り合いたかったのです。

中学卒業の間際に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件も、私の考えに影響を与えました。この事件の犯人はみな東大出などのエリートばかり。がんばって勉強して東大に入って何の意味があるのだろう。事件後、そんなことをよく考えていたので、偏差値の高い大学に入るために必死になっているクラスメートたちに違和感を抱いていたのです。

それでちょっと落ち込んでいた私は、再び姉に学校での不満を漏らしたら、姉は、だったら敷かれたレールから一度外れてみたらと、海外留学を私に勧めたのです。

そうかと思い、さっそく、自分で文部省(現文部科学省)に電話したり、奨学金支給団体を探したりして、留学の準備にとりかかりました。親は、危ないからと言って、最初は猛反対しました。でも、必死に説得したら、最後は折れて、留学費用も出してくれました。

休学などの手続きが必要になるため、もちろん学校側にも留学することを伝えましたが、案の定、ある先生から、そんなことをしたら大学受験に響くよみたいなことを言われました。その一言が、留学へのモチベーションをますます高めました。

留学して人生が変わった。

結局、高校2年の途中から1年間、米ワシントン州の片田舎にある高校に留学しました。米国の高校の授業は、本を読んだり議論したりするのが中心で、英語には苦労しましたが、とても楽しく、充実感がありました。

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