創業36年、親子2代のペペロンチーノ 福岡
イタリア料理店「casale(カサーレ)」
2階のベランダから木々がのぞくクリーム色の建物。福岡市営地下鉄西新駅(福岡市早良区)から徒歩5分。商店街を進んだ川沿いにたたずむイタリア料理店だ。創業36年。シェフの父の代から続く味を求めてリピーター客も多く、夫婦や家族連れなどでにぎわう。
オープンキッチンで店内が見渡せるつくり。営業時間の合間の掃除は欠かさず、シェフの藤本慎一さんは「料理しているところを見て楽しんでほしい」と話す。
藤本さんがディナーの予約の際、必ず薦めるのが「前菜の盛り合わせ」(2人前2200円、税別)だ。オムレツやパルミットの水煮、コリンキーやしいたけのソテー。旬の野菜や魚などを使い、日替わりで10種類ほどの前菜が大きな皿を彩る一品。野菜は毎週火曜の定休日、藤本さん自らが福岡県糸島市の農家などから仕入れる。
1番人気は「ぺペロンチーノのスパゲッティ」(1100円)だ。ベーコンなどの具材は使わず、ニンニクとタカノツメ、オリーブオイルで仕上げる。ピリ辛で後を引く塩味が特長で、カサーレをオープンした藤本さんの父から引き継いだ伝統の味。藤本さんは「塩味のみで加減が難しい」と明かす。
仕込みや接客には藤本さんの両親や妻も立つ。アットホームな雰囲気のなか、長年培ってきた味を堪能できるはずだ。
(高城裕太)
〈かさーれ〉福岡市早良区西新1の1の18 電話092・843・9395
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