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男の「顔のたるみ」防げ 女優お薦めフェースケア家電

奈津子の家電選び後輩目線

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NIKKEI STYLE

男性向け美容家電や化粧品が登場するなど、男性の「美容」に関する関心が高まりつつあります。女優の奈津子さんが「男性も絶対にケアしたほうがいい」というのが「顔のたるみ」。家電アドバイザーの資格も持つ奈津子さんが、顔のたるみ防止に役立つ「フェースケア家電」を紹介します。

◇  ◇  ◇

最近、男性用の美容家電やスキンケア用品が盛り上がりを見せています。

パナソニックが2017年5月に発売した男性向けムダ毛処理機「ボディトリマー」は、一時期品薄になるほどの人気でした。化粧品大手、ポーラ・オルビスホールディングスのグループで化粧品ブランド「THREE」を展開するアクロ(東京・品川)はメーク中心のメンズ総合コスメブランド「FIVEISM×THREE(ファイブイズム バイ スリー)」を立ち上げ、9月19日に伊勢丹新宿店メンズ館と阪急メンズ東京で販売を開始しました。

夏には「日傘男子」なんてワードも話題になりましたし、そろそろ女性と比べて「身だしなみを放りっぱなし」にしていることに不安を持ち始めた男性も増えたのでしょう。

美容の「プロ」でもある私が、男性も今から絶対にケアしたほうがいいと考えているのが「顔のたるみ」です。

顔のたるみは人に対する印象を大きく左右します。実際、電車内や仕事で出会う男性陣を観察していると、「顔立ちはいいのに顔がたれてきている!」と感じる方があまりに多いのです(いじわるな目線で見てごめんなさい!)。顔を下に向けたまま長時間スマートフォン(スマホ)やパソコンを使っていることも関係していると思われますが、たるみは予防・改善できるので、本当にもったいない。

ただ手数のかかるフェースケアでは「美容初心者」の男性にはハードルが高いでしょう。そんなときは家電で解決。前回の「1回15分できつく楽しく SIXPAD活用のジムを体験 」に続き、EMS(Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激)の力で顔のたるみを撃退する家電をご紹介します。

顔の筋肉を正しい状態に導く

顔のたるみは、皮膚を支える筋肉に脂肪が蓄積されることで生じます。ここに睡眠不足や栄養不足が加わると、さらに勢いが加速してしまうそうです。つまり仕事やお酒の付き合いで忙しい40~50代ほど、たるむための条件がそろってしまっていることになります。

18年4月にアテックスが発売した「ルルド フェイスメイクローラー AX-KXL5250」(4万8600円。以下、フェイスメイクローラー)は、女性では使っている人も多い「美顔器」の一つ。大阪体育大学・スポーツ科学研究科に籍を置き、「筋肉博士」の異名でオリンピック選手のパフォーマンス向上なども手がける石川昌紀教授が共同開発・監修をしています。これまでトップアスリートを相手にしてきたノウハウと理論を最大限に詰め込み、「顔の筋肉をしっかりとストレッチし、正しい状態に導く」というコンセプトで開発されたそうです。美容メーカーやエステメーカーではなく、体育大学とコラボした美顔器というのはかなり珍しいですね。

本体は2つのローラーで顔の両側をはさんでケアできる「ツインズ美顔ローラーシステム」を採用しています。ローラーの内部には「EMS」(電気刺激で表情筋を引き締める機能)と、「温感RF」(高周波のラジオ波で肌の深部を温め、ハリをアップさせる機能)を搭載。この2つによってフェースラインが深く上下して刺激され、筋肉を引き上げることができます。

広いV字型のデザインなので、片手を動かすだけで両アゴをケアできるのも魅力です。一般的な美顔器もV字型ながら、顔の片側しかケアできないデザインが多いため、せっかちな私はいつも効率が良くないと感じていました。これなら空いたほうの手が自由に使えるというのも魅力です。

実際に私も約2カ月間、週3回ほどのペースで使用しました。結果としては顔の筋肉が鍛えられ、とても引き締まりました。慣れるまでは少し痛いですが、銭湯の電気風呂の刺激が少しずつ平気になっていくように、顔にジワジワと慣れさせていけば大丈夫。

思わぬ収穫だったのは「喜怒哀楽」。顔が鍛えられたことによってさまざまな表情を瞬時に出しやすくなったのです。顔の表情筋を鍛えていることで、コミュニケーションの向上にも影響があるのではないかと感じました。

「男性向け」をうたって開発された製品ではありませんが、医学的なアプローチをしている点と、美容家電に慣れていない方でも簡単にケアができるのが大きな魅力だと思います。

仕事しながらでも使えるマスク型

顔は鍛えたいけど、片手だけでなくて両手を自由にして時間を有効活用したい!……そんな猛者には、ヤーマンが18年4月に発売したウエアラブル美顔器「メディリフト」(2万7000円)がイチオシです。

メディリフトは医療用としても使用されているシリコンマスクに、EMSの刺激を発生させるコントローラーを埋め込んだもの。4本の固定ベルトで顔に密着させるため、装着した後はマスク任せでOK。使用後は、コントローラーを外してマスクを水洗いできます。

頬の皮膚や脂肪を直接的に引き上げる役目を果たす「大小頬骨筋」は、2.5~17Hzの低周波でトレーニング。そしゃくや食いしばりなどで硬くなりがちな「咬筋(こうきん)」は、20~100Hzの低周波でストレッチするかのように心地よく刺激します。

両腕が自由に使えるため、色々な動作を並行で行う「ながらケア」が可能です。いやぁ、顔を鍛えられながらパソコン作業したり掃除したり、本が読めたりするのは最高です。集中力が維持しにくい方や、美容も気にしつつ仕事もバリバリしたいという方にはピッタリな製品でしょう。

顔がたるんで「ブルドッグ化」してしまっているという方も、今から予防して老け顔を防ぎたいという方も、今日から「顔のトレーニング」を始めてみませんか?

奈津子
 女優・タレント。家電製品総合アドバイザー ゴールドグレード(AV情報家電)。元SDN48。特技は茶道、日舞、家電。TOKYO FM「Skyrocket Company」の「家電で快適! 生活向上委員会」コーナー(毎週火曜午後6時ごろ~)にレギュラー出演中。インスタグラムのアカウント名は「natsuko_kaden」

連載「奈津子の家電選び後輩目線」バックナンバー
 1回15分できつく楽しく SIXPAD活用のジムを体験
 肉体酷使の女優仕事 奈津子が手放せない癒やし家電
 最新コーヒーマシン ベッドの中からいれたてを準備

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