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離婚したら養育費は? 子が成人するまで払うのが原則 財産分与、当面の生活費を十分確保

2018/9/30

 夫婦でためた預金はどうなるの?

幸子 財産分与では婚姻期間中に得た資産は共有財産としてすべて二分割するの。持ち家や学資保険などの貯蓄性保険も含むわ。持ち家の自宅を売却せず、どちらかが住み続ける場合、ローンの返済や名義などはどうするのか、精査しないといけないわね。結婚前の預貯金などは全額本人のものになるわ。

良男 注意点は?

幸子 財産分与で注意したいのは当面の生活費をちゃんと確保すること。豊田さんは「財産分与を学資保険などで受け取った場合、手元に残る預貯金が少なくなってしまう恐れもある。当面の生活に必要な資金を十分に確保できるよう話し合ってほしい」と強調しているわ。

 離婚前にお金のことや子どもの将来について、しっかり話し合うことが必要なのね。

幸子 その通り。住まいや仕事、お金、子どもの環境など無計画に離婚してしまったら後々、生活が破綻してしまう恐れもあるわ。離婚は人生の重大局面。子どもと自分がどう暮らしていくか、あくまで冷静に長期的な生活設計を立てたうえで備えるのが大切よ。

■親子交流あれば費用相談も
弁護士 榊原富士子さん
離婚の前後は感情的になりがちですが、離婚は子どものその後の人生に多大な影響を与えます。冷静に父母で子どもの将来を話し合う必要があります。養育費が途絶えて給与の差し押さえをせざるを得ない場合もありますが、そうならないよう子どもと離れて暮らす親との交流をできるだけ続けることも大切です。
ずっと子どもに会わないまま、養育費を負担し続けるのは容易ではありません。交流があれば、想定外の進路に進むとしても応援して追加費用を出してくれるかもしれません。払う側が再婚や経済的な事情で養育費が負担になっても、支払いが途絶える前に減額などの相談もしやすいでしょう。一度は家族だった相手。子どもが自立するまで互いに協力し合う関係を築きたいものです。
(聞き手は岡田真知子)

[日本経済新聞夕刊2018年9月26日付]

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