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TVない若者も「ほしい」 レコーダーがスマホ的進化

「年の差30」最新AV機器探訪

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NIKKEI STYLE

テレビ番組をハードディスクやブルーレイディスクに録画するレコーダーが進化している。これまでは「見たい番組を録画して、テレビで見る」ハードウエアだったレコーダーだが、最近は録画の仕方も、見る方法も変わりつつあるという。この分野でトップのシェアを持つパナソニックを、昭和生まれのオーディオ評論家と、自宅にテレビがない平成生まれのライターが訪ね、レコーダーの「現在」について話を聞いた。

◇  ◇  ◇

小原由夫(54歳のオーディオ・ビジュアル評論家) 念のために聞きますが、小沼さん、テレビがないということはレコーダーも持っていませんよね。

小沼理(26歳のライター) それどころか、実家にもテレビを録画する文化がなくて……。10年以上前にVHSレコーダーが壊れて以来、知識が完全に止まっています。

小原 えっ……。イマドキのファミリーってそういうものなんですか。

小沼 さすがに僕はレアケースだと思います(笑)。ただテレビを持っていない若者は一定数います。そんな人間に説明をするのは大変かと思いますが、パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部広報課の中岡幸夫さん、今日はよろしくお願いします。

中岡 よろしくお願いします。実は最近のレコーダーには、小沼さんのような方にもおすすめの機能もあるんですよ。

スマホで録画を見られる

小沼 調査会社のGfKジャパンによれば、ブルーレイディスクレコーダー市場はそれまで縮小傾向でしたが、2017年から前年比がプラスに転じました。18年上半期も前年比4%増と好調に推移しています。インターネットの動画配信サービスがこれだけ多様化しているのに、レコーダー市場が伸びているのは意外でした。

小原 しかも、そのレコーダー市場で、パナソニックはトップなんです。「一強状態」と言ってもいいくらい。

中岡 レコーダー選びのポイントは「チューナーの数」と「ハードディスクの容量」の2点なのですが、最近は1チューナーしか搭載していないモデルが落ち込み、3チューナー以上のモデルが増えています。3チューナー以上だと、パナソニックのシェア率はトップです。

小原 チューナー数が多ければ、自由度が広がります。録画して見ることが前提となった今、チューナー数が多いものが求められるのは必然といえるでしょう。

中岡 近年は録画した番組をスマートフォン(スマホ)で見る人が増えています。その場合も、チューナーを使ってスマホに送信するのです。だからチューナー数が多いほど自由に使えるんですね。

小沼 なるほど。というか、録画した番組をスマホで見られるんですか! 知りませんでした。

中岡 スマホでの録画視聴機能は他社製品にも搭載されていますよ。パナソニックの場合、「どこでもディーガ」というアプリで連携し、ストリーミングでも端末にデータをダウンロードしても見ることができます。13年はスマホ視聴の利用率は全体の1割以下でしたが、16年では約3割まで伸びています。

小沼 なるほどアプリで見るんですか。YouTubeやNetflixのような、ネット動画と同じ感覚で見られますね。これなら家族がテレビを使っていても見たい番組が見られるわけか。便利そうだなあ。

中岡 レコーダーで録画してスマホで見られるので、テレビがなくても録画番組が視聴できるんですよ。初期設定時にはテレビが必要ですが、HDMI入力ができればパソコンのディスプレーやポータブルテレビでも代用できます。今後はテレビを持たない人の利用も増えてくるでしょう。

小沼 なるほど、「テレビがなくても使えるレコーダー」ですか。画期的ですね。ずいぶん進化しているんだなあ。

レコーダーはテレビの付属品ではない

小原 スマホでの録画番組視聴は「おうちクラウドディーガ」の機能の一つですね。ディーガのハードディスクをクラウドに見立てて、そのデータをスマホで楽しめる。最初は自宅なのにクラウドって変な名前だと思いましたが、言い得て妙です。

中岡 「おうちクラウド」には録画番組だけでなく、リッピング(取り込み)したCDの音楽データやカメラ・スマホで撮影した写真、動画もためられます。ためたデータはテレビで視聴するだけでなく、スマホですべて楽しむことができます。

小沼 写真や音楽もスマホで楽しめるんですか。

中岡 音楽や写真データはどこに保存するかが課題となっていました。パソコンでは起動が面倒だし、スマホでは容量が足りないという人は多いでしょうし、本当のクラウドサービスには「不安を感じる」という日本人はまだ少なくないんです。レコーダーなら起動が速く、大容量で、リビングにあるので安心できます。

小沼 スマホとの連携を強化することで、クラウド的に使えるようにしたということか。「テレビの付属品」という位置づけではなくなっているんですね。

中岡 音楽機能はディーガユーザーの3割以上が使っており、写真機能も多くの方に使われています。写真機能は特に離れて暮らす家族のディーガと遠隔でペアリングできるので、実家に孫の写真を簡単に送れることが好評です。

「見たいものを録る」から「全部録る」に

小原 小沼さんは「テレビの付属品じゃなくなっている」と言いましたが、テレビ録画機能もいろいろ考えられていますよ。ほしい番組をいかに録り逃さないかへの取り組みは、執念とさえ言えます。

中岡 それで言うと、今年で4年めになる全自動モデルですね。何もしなくても、指定したチャンネルを常時録画します。商品によって異なりますが、最大で10チャンネル、28日間録りっぱなしです。

小沼 そんなに録画しても見きれないんじゃ、と思ってしまいますが……。

中岡 使ったことがない人のなかにはそう考える方も多いのですが、そもそも全部見る必要はありません。容量がいっぱいになったら自動的に消していくので、見たい番組だけ見てもらえればいいんです。

小原 見るものだけ録画するという感覚だと理解しにくいかもしれない。全自動だと、過去のアーカイブから見たいものを探すという使い方になるんです。

小沼 たしかにテレビは放送後に話題になることも多いので、すべて録っておいて見たいものだけ見るほうが理にかなっているかもしれませんね。

中岡 ドラマやアニメは4、5話あたりから注目されるケースもあるため、時間帯を選んでドラマやアニメを最大90日分残しておける「おとりおき」機能もあります。さらに外出先で「どこでもディーガ」アプリを使って視聴することもできます。

小原 他にも、番組数が多いぶん検索性能を高めるなど、随所に工夫が凝らされていますよ。

テレビの楽しみをアップグレード

小沼 ネット通販だと、全自動モデルのエントリークラスである「BRX2050」が6万円前後から買えますね。

小原 小沼さん、いかがですか?

小沼 20~30代でも手を出せる価格だと思います。あとはやはり、テレビがなくてもスマホとレコーダーだけで使えるのは画期的ですよね。テレビを買うほどではないけど、たまに気になる番組が放送されたら見たいという人も多いので、そうした層に需要がありそうです。

小原 レコーダーをホームサーバーとして位置付けたパナソニックの着眼はさすがと言わざるを得ません。特に「録る」と「見る」という2点については、他社の追従を許さないレベル。それでいながら、老若男女、誰もが簡単に使えるように工夫されている点にも頭が下がります。

◇ ◇ ◇

改めて最新レコーダーの機能を確認してみたが、単なるテレビ番組を録画する付属品ではなく、写真や音楽のストレージ(記憶装置)として使えるようにしたり、スマホと連携させたり、さまざまな機能が付与されていることに驚いた。

特に気になったのは「全部録る」「スマホで見る」という2つの機能だ。実際にTwitterなどで友人たちがテレビ番組の話題をしていることが時々あるが、最新のレコーダーならすぐにその番組を見つけ出して、スマホで見ることができる。ネットの配信サービスから探すよりもずっと簡単でスピーディーに違いない。そう考えたとき、テレビを持っていない僕でもレコーダーを買ってもいいかなという気にさせられた。レコーダーを導入することで、ネット動画の利点を取り入れながら、テレビ番組の楽しみ方がアップデートできる。そんな可能性を感じさせられた取材だった。

小原由夫
 1964年生まれのオーディオ・ビジュアル評論家。200インチのスクリーンを設置する30畳の視聴室に、今春、55インチの有機ELテレビも導入した。最初に夢中になったドラマは「パパと呼ばないで」(1972~73年)。
小沼理
 1992年生まれのライター・編集者。Apple Musicの便利さに味をしめて、2017年末にNetflixに加入した。最初に夢中になったドラマは「オレンジデイズ」(2004年)。

連載 「年の差30」最新AV機器探訪
 画質高まる有機ELテレビ デザインと価格で見極めを
 有機ELは液晶と何が違う? TVの進化と未来を探る
 画質進化の最終形 年末開始の8K放送どう楽しむ

(文 小沼理=かみゆ、イラスト 室長サオリ)

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