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7割がパワハラ被害経験 セクハラは3割「相談せず」

日経DUAL

2018/10/4

■休暇届が破棄され、無断欠勤として処理/妊婦の前で平然とタバコ

【マタハラ被害の声】

流産で数日入院し、経過が悪くその後約一週間休んだ。流産なんかたいしたことないのに、休みやがってと上司が周りに言い回っていると聞いて驚愕(きょうがく)した。

体調が悪いため休暇を取得させて欲しい旨を伝えるとその場では了承するが、提出した届け出書は、勝手に破棄され、無断欠勤として処理されてしまい、人事考課にも影響が出た。結果、本社より勤務状況が悪いため、産休は認められないとの通告、退職勧奨。これじゃ、出産後復帰は難しいなと感じ、退職した。

妊娠したことを告げたら、「で、どうするの?」と言われたり、別の人からは「そういう行為をしてるんだね」と言われた。

まだおなかが大きくない時期に、歓迎会に参加したとき、一人だけタバコをガンガン吸う社員がいた。周りの社員に「○△さん(私のこと)妊娠中ですよ」、と言われても、「別に俺の子じゃねーのになんで気を使わないといけないんだ?」と笑って言っていた。

妊活をしていたものの、予定外に早く妊娠がかなって「予定より早かったのですが...」といった旨をポロッと言ったら、「ちゃんと避妊しなきゃダメじゃないか」と言われた。セクハラと言うかマタハラというか・・・・・・。

育休後、職場復帰の相談に行ったら、上司から妊娠中の仕事の不手際を責められ、「もっとライフスタイルにあった職場を探したら?」と言われたり、職場に戻れるかどうかは会議で決める、などと言われた。

子どもがいる人は仕事を頑張らなくていい、子どもが0歳で職場復帰するやつなんかまともじゃない、女で役職つくやつなんて面倒なだけ、などの発言を繰り返し嫌みのように言われた。

子どもの体調不良で出勤できない時、女性社員は休みにされて、男性社員は「収入が減ってしまったら大変だから」と自宅作業のテレワークを認めている。

子どもがいる人間に対し嫌みを言う、私がお迎えで出られない時間に会議をわざと設定する。

妊娠の報告と、産休の後に数カ月育休を取りたいと伝えたら「え? 8週で復帰するんじゃないの? うちは子供3人いるけど僕の奥さんは3回とも8週で復帰したけど」と暗に育休を取るなと言われた。

※マタハラは個別の項目は設けませんでしたが、セクハラ・パワハラのなかからマタハラに該当すると思われるものを紹介しています。

■効果的なハラスメント対策とは

「セクハラやパワハラなどのハラスメントの原因、予防、対策、二次被害などについて、考えていることを自由にご記入ください」という設問で、読者の自由な意見を聞きました。

【ハラスメントの原因、予防、対策への意見】

コミュニケーションや理解不足が、ハラスメントの根本原因かと思う。ハラスメントに具体的にどのような事例があるのか、どんなことを不愉快と感じる人がいるか、具体的に話さないとわからない方は非常に多いため、定期的な研修と、内容のアップデートが必要と感じる。

この問題の根底には、色々な要因があるかと思いますが、相互尊重ということが重要なのかと思います。他者を認めるということが、欠けてしまうと全てがバランスを崩す気がします。働き方改革で、様々な働き方が生まれ、選択できるようになってきますし、このことによって、いままでとはまた違ったハラスメントの問題もおこりえるかと思います。

加害者自身がそうされてきた経験があるから、セクハラ、パワハラをすれば自分に罰が下るということを実感させないとなくならない。そんなつもりじゃなかった、合意の上だと思っていた、コミュニケーション不足だった、など都合の良い解釈で終わらされる。きちんと罰を与えるべきだと思う。

同じ社内で、互いを尊重する文化のある部署では厳しい仕事環境でしたがハラスメントはなく、仕事の質が低く負荷があまりない部署でも、互いに尊重する文化のない部署では、ハラスメントの嵐でした。

普段からの教育、グレーゾーンについても周知徹底が重要。

ハラスメントは、する側、される側だけの問題ではありません。性格や相性でもありません。ハラスメントが起こった場合、する側、される側の両方を離し、する側に監視体制を敷くことが二次被害対策となると考えます。

多面的評価をすべき。下→上への評価を匿名ですることによって、多くの意見が集まる。ハラスメントがまん延している会社は、上→下への評価しかない。

ハラスメントをする人は、対象を変えて常に行っている様子だった。人事部門への相談のハードルを下げるとともに、要注意人物へはしっかり、周囲の社員へも目配りしてほしい。

年齢に関すること、家族のことは聞かない、言わない。掲示されているポスターを自分の机の前にも貼っておく。

本人には自覚がないので、これグレーゾーンですよというのがあれば、アウトになる前に本人に伝えた方が良い。

ハラスメントを見ていて止めないのは、ハラスメントするのと同じくらい罪深いということ。それ以来、他人がハラスメントと思しき言動をしていたら「それはダメですよ」など、やんわりとでも間に入るようにしている。

多くの方が指摘しているように、周囲の人がハラスメントを見て見ぬふりをするのではなく、問題行動を指摘し、自覚を促すなど、積極的に介入していくことが大切といえそうです。

日経DUALが実施した「職場でのセクハラ・パワハラに関するアンケート」(2018/7/3~7/31)の回答者は141人。女性83%、男性17%、回答者の平均年齢は40.2歳でした。78.0%が正社員と回答しています。

(文 日経DUAL編集部)

[日経DUAL 2018年8月16日付記事を再構成]

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