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7割がパワハラ被害経験 セクハラは3割「相談せず」

日経DUAL

2018/10/4

■7割がパワハラ被害を経験

次はパワハラについての質問です。「仕事関係の人からパワハラにあったことがありますか」という質問には、「はい」が70.2%、「いいえ」が29.8%でした。パワハラ被害は回答者の7割が経験していることが分かりました。

(日経DUAL調査)

「誰からパワハラを受けましたか(複数回答可)」への回答は下記のようになりました。「男性上司」が72.7%と圧倒的でしたが、回答者を女性に絞ってみてみると、「女性上司」から22.2%、「女性同僚」からは18.5%、パワハラを受けた経験があり、同性からのハラスメント経験も多いことがうかがえます。

(日経DUAL調査)

パワハラ被害の相談先としては、セクハラよりも「夫・妻」が多く、全選択肢のなかで一番でした。セクハラとパワハラで被害を受けた年齢や時期が違うことも背景にあるかもしれませんが、セクハラはその性質から、配偶者になかなか相談しづらいという側面も見えてきます。パワハラを「誰にも相談しなかった」は18.2%で、セクハラ(31.6%)よりは少ない割合でした。

(日経DUAL調査)
(日経DUAL調査)

しかし、パワハラの場合は周囲に相談しても、なくなったという数字は8.6%と低く、セクハラのような効果を期待するのは難しいようです。

(日経DUAL調査)

■被害者の声から浮かび上がるセクハラ、パワハラ、マタハラの実態

実際、アンケート回答者は、誰からどのようなセクハラ、マタハラ、パワハラを受けた経験があるのでしょうか。セクハラは「残業などで上司と2人きりになったとき」「飲み会の席や帰宅時のタクシー」などでのキス強要や体を触られるなどの被害、そして性的な言葉を掛けられたり、プライバシーをしつこく聞き出されたりするなどの被害が多いことが分かりました。またマタハラやパワハラも含め、脅迫や不当な解雇など、そもそも法律に違反していると思われる事案も多くありました。下記で実際の声を紹介します。

【セクハラ被害の声】

組織の代表から肉体関係を強要された。

一人で残業時、上司から受けました。ハグされたり、立っている時に突然引っ張られて手の甲にキスされたりした。

既婚者の男性先輩から。人生勉強だと言って深夜3時まで連れ回されたあげく、タクシーで送ると言われ、タクシーの中で手を握り体を触られた。振りほどいて帰ったが、今でも思い出すと虫酸が走る。

取引先担当者から、会食中にスキンシップを求められた。

女性の先輩職員から女性らしくしろと怒られた。男性の支店長におまえは処女だとからかわれた。

帰宅時に送ると言われ、車の中でキスをされた。会議室で打ち合わせの後に残るように言われ、体を触られた。私のパソコンのマウスを操作する際に、私の手の上に自分の手を重ねてきた。

交際を迫られ、拒絶すると一日中、何十回もメールを送ってきて、子どもに危害を加えることを示唆してきた。

新卒で入社し配属された部署で、部長から「彼氏いないの? 大学生のうちに捕まえておかなきゃ。それじゃ結婚できないな~」と言われた。なぜそんなことを決め付けられて言われるのか理解できず、ひどく傷ついたし怒りが込み上げた。それを聞いていた周りの人(当時の室長、グループリーダー)も、またやってるな的な空気で止める気配もなく、ショックだった。

新入社員研修で指導官から、彼氏はいるかとか好きな体位はとかを公然と聞かれた。今だったらありえない。懇親会では女子社員は幹部の横に配置され、お酌をさせられた。コンパニオン扱い。

官能小説のようなメールが送られてきた。

結婚したばかりのとき、朝席で眠そうにしていたら「旦那に可愛がられ過ぎてんじゃないの?」と言われた。

女性上司から、仕事上必要との名目でメールアドレスやLINEアドレスを教えろ、と言われた。女性同僚から聞こえよがしに「早漏っぽい」と言われた。

女性を理由に意見を取り下げられ、評価を下げられ、担当する業務に差をつけられる。子どもを早くつくるように指導され、それに向けて具体的な努力をしているか尋ねられる。共働きの子どもは犯罪を起こすと言われる。正しい母の在り方を指導される。

宴会の席で、常務からお酌を受けた。私が飲んだおちょこを、常務が大げさにベロベロと舌で3周ぐらいなめた。常務は酔っ払っていて、いわゆる宴席でのパフォーマンスのつもりだったらしい。常務は普段まじめなキャラなので、落差に驚いた。

■過度な叱責、無視、仲間外れ…陰湿なパワハラ

【パワハラ被害の声】

話しかけても無視される。仕事をふってもらえない。質問をしても「知りません」と言われる。仕事を押し付けられる。

女性の先輩職員から無視されたり、ゴリラ呼ばわりされたり、郵便を配られなかったり、書類をしまおうとしたら引き出しを引き抜かれたりした。

私だけ会議の連絡が来ない。上司からチーム全員の書類処理を1人でやるよう指示され、毎日それで時間を使い切っていたら、アイデアを出さない、やる気が無いと人事へ話していたらしく評価を下げると言われた。

正規職員である男性上司が転勤してきて、私の職務を担当することになった。未経験で内容が分からないにもかかわらず、私より上位であることを誇示するため、情報を教えない、報告しても反応しない、職場のみんなの前で私に詰問するなど、嫌がらせを続けた。非常勤職員であること、女性であることで見下した態度を取るのは他の人から見ても明らかだった。

担当していた仕事を取り上げられ、「仕事をしないやつ」と言いふらしていた。状況を理解していた人は問題なかったが、うのみにしてしまった人からは仕事をお願いするのをちゅうちょされたりした。

自分が提出した仕事を全て否定される。グループメンバーだけの会議の場で大声で叱責。日常生活での無視。仕事中、私以外のメンバーのみを集めて盛り上がろうとする。私が受けた飛び込みの問い合わせ電話を他の人の担当にしてしまう。他部署へ異動後も私からの依頼業務は、絶対に理由をつけて受けない。

男性上司からは、仕事の引き継ぎやアサインが無く、確認をすると「そういう人はいらない」「間違えたら死んで下さい」と人間性の全否定。女性先輩からは、「見てるだけで、イライラする」「何にも知らないんだね」と、すること全てに関してチェックし、にらみつけてくる。もちろん、何が不快なのか聞いても言わない。

仕事を後回しにして休憩ばかりの上司と、それに従う先輩、同僚に対しおかしいと感じていたので、係長に相談すると、その返事すらなく、以後無視されるようになった。挨拶がないのはもちろん、机に私を含めて4人いても『今日は俺たち3人しかいないから』と言う。仕事の全容は係長が掌握していたので、何年経っても誰にでも分かるような業務を延々と続ける毎日。それを上司に相談するが、目の前で起きた出来事であっても知らないフリを徹底し、『仕事が分からないなら、聞いてきてあげる』と、真顔で謎の反応。私からすると、係長よりもそれから目を背けた上司たちの方がパワハラに感じる。

衣服の指摘、ハンドクリームの種類までダメ出し、仕事以外でのダメ出し。

自分のミスを部下である私のミスに仕立てたが、それを後日社長に追及され、上司自身が責められ減給となったとき以降、私がミスをしていなくてもミスをしたかのようなメールを業務上の指導の体裁を取り、送り続けるようになった。

直属の上司から継続的にパワハラを受け続け、ひどく追い詰められた。本人は利己的で直情的な性格で、感情の波がはげしく周りが常に気を使わざるを得ない。基本的に叱責され、社内でどうかつされ、取引先の前で罵倒され、業績評価も低く査定された。八方ふさがりを打開するため、自費で修士の学位を取得して報告したが、同上司がそれを認めずスキルアップ報告書を握りつぶされたので経営陣に自己啓発を報告してもらえなかった。

パワハラは上から下と考えがちであるが、下から上にもある。労働組合を盾に自由にふるまい、業務を妨害したりしている。

けがをして早く帰りたかったが、実績が上がったら帰ればいいと言われた。

子育てしながら土日祝日出勤の仕事をしていたが、バランスがとれなくなり、土日祝日休みの仕事に異動希望を出したら、嫌なら転職してください。あなたのように何の能力もない人にポジションはありません。ただ、求人をかけても土日祝日勤務は人が集まりませんから、やめるなら早く言ってください。と、言われた。

休日に働かされる。休日にしか返事ができないような締め切りの期限を設ける。長時間勤務、休日勤務を美徳としており、できない人を差別する。

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