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スマホでQRコード決済、新顔続々 「ツケ払い」も

2018/9/25

写真はイメージ=PIXTA

 スマートフォン(スマホ)を使ったキャッシュレス決済に関心があります。QRコードで支払えると聞きましたが、具体的にどのように使うのですか。

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 スマホを使ったキャッシュレス決済は専用アプリにクレジットカードや銀行口座を登録しておき、店頭でスマホに表示したQRコードやバーコードを読み取ることで支払いが完了するのが基本的な仕組みだ。

 オリガミ(東京・港)、LINE、楽天、NTTドコモ、横浜銀行などがサービスを提供しているが、特徴ある機能を打ち出す新規参入組も増えている。

 例えば、3月に始まった「pring(プリン)」。みずほ銀行などの提携銀行とスマホアプリをひも付け、銀行口座からアプリにチャージして使う。LINEやヤフーと同じプリペイド方式だ。使い残したお金は手数料ゼロで、元の銀行口座に戻せる。

 「他のアプリは口座に戻す時に数百円の手数料をとる例が多い」(プリン)。このアプリはポイント還元はしていないが、使い方によってはポイント還元以上のメリットがありそうだ。

 新しいアプリをダウンロードしたり情報を登録したりする手続きが面倒なら、8月に始まった「Amazon Pay」が便利だ。アマゾンのネット通販アプリを使っている人ならすぐ使える。現在、特典は初回利用時の300円相当のポイント付与だけだが、「今後は拡充を検討していく」(アマゾンジャパン)。

 今秋にはソフトバンクとヤフーの共同出資会社が「PayPay(ペイペイ)」を始める。店での買い物だけでなく、個人間の送金、ネットオークション「ヤフオク!」での売上金を入金できる機能なども検討している。「ネットオークションで稼いだお金をそのままリアルの店舗で使えるようになる」(ヤフー)

 今年度中に始まる予定の「SLiDE(スライド)」は事前入金が不要で、銀行口座から直接引き落とすデビットカードのようなサービスだ。ただし、即時引き落としではなく、最大で4週間後まで遅らせることができる。

 サービスを開発したインフキュリオンデジタル(東京・千代田)が特許を取得した機能で、一種の「ツケ払い」に当たる。実際の運営はインフキュリオンからシステムを導入した銀行が担い手となり、第1弾はりそなグループとなる。

 新規参入組はポイント還元率よりも入出金方法などで特徴を打ち出す傾向が強い。日本のキャッシュレス決済は中国などに比べて遅れをとっているが、訪日客の増加で対応店舗は急速に広がりつつある。新規参入組も順次、対応店舗を増やしていく方針。利用者の選択肢がさらに増えそうだ。

[日本経済新聞朝刊2018年9月22日付]

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