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遊覧船や川下り 水面に映える紅葉の名所10選

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NIKKEI STYLE

さわやかな秋風が季節の移り変わりを告げる。
遊覧船や川下りで、もみじ狩りを楽しめる景勝地は多い。
錦秋が水面(みなも)に映える名所を専門家11人が選んだ。

遊覧船や人力船 楽しみ方も色々

見上げれば壮大に広がる錦絵、目を落とせば水面に映り込む紅葉――。「もみじ狩り」の楽しみ方はさまざまだ。川や湖の水面に映る紅葉を遊覧船やボートから眺めれば、水の流れやゆらぎも体感でき、非日常感も高まる。

遊覧船は席をとるフロアでも風景が変わる。上層階は爽快なパノラマが楽しめ、下の階は「紅葉が水面すれすれまで見える」(風景カメラマンの寺澤秀治さん)。紅葉ガイドの藤田聡さんは「深い渓谷などは船でしか行けない」と、交通手段としての船の重要性を指摘する。

人力船は船頭とのやり取りや操船技術も間近に感じられる。水しぶきやせせらぎ、風の流れも五感を刺激する。手こぎボートなら時間の制約を受けず、自分ならではのもみじ狩りを楽しめる。「手こぎでお気に入りの場所をゆっくり眺めれば、神秘的な空気を存分に味わえる」。ぴあレジャーMOOK編集部の川野紗織・絶景シリーズ編集長は助言する。

1位 十和田湖 800ポイント
船上から見渡す錦の景色(青森県十和田市)

十和田湖は火山活動で形成されたカルデラ湖。東北を代表する紅葉の名所だ。急傾斜で水中に没する湖岸全体がブナの黄、カエデやナナカマドの赤、アカマツの緑の3色に染まる。そんな壮大な眺めを湖上遊覧で楽しめる。

「湖をとりまく錦の絶景を船上から見渡す気分はまさに爽快」(川野紗織さん)。水深約327メートルは国内の湖沼で3位の深さ。「湖水の青さは群を抜く。紅葉とのコントラストが極めて鮮やか」(山田祐子さん)。奥入瀬渓流の始点となる子ノ口で船を下り、「渓流沿いの遊歩道を散策するのもおすすめ」(柳沢美樹子さん)。

(1)10月20日~11月上旬(2)JR八戸駅からバスで2時間15分(3)1400円、50分(2コースとも)(4)十和田観光電鉄(電話0176・75・2909)

2位 猊鼻渓(げいびけい) 510ポイント
進み行けば深まる谷(岩手県一関市)

猊鼻渓は北上川の支流、砂鉄川の中流に位置する景勝地。100メートルを超える石灰岩の奇岩・絶壁が両岸に迫る幻想的な深山幽谷を、船頭が棹(さお)1本で巧みに操る約2キロの舟下りが楽しめる。

「進むごとに深まる谷に気持ちが高まる。舟と水の音以外は何も聞こえない最高のぜいたく」(寺澤秀治さん)。水流は穏やかで澄んだ水面に映える紅葉が見事だ。「クライマックスで船頭さんがうたう『げいび追分』が渓谷に反響し旅情を誘う」(山田さん)。紅葉の季節以外でも、たとえば5月は淡い紫に染まるフジの花が観賞できる。

(1)10月中旬~11月上旬(2)JR一ノ関駅で乗り換え、大船渡線・猊鼻渓駅下車徒歩5分(3)1600円、往復90分(4)げいび観光センター(電話0191・47・2341)

3位 大沼国定公園 460ポイント
美しい駒ヶ岳の雪化粧(北海道七飯町)

北海道南部の紅葉の名所。明治初期から皇族や海外要人に愛されてきた。ワカサギ漁が始まる頃、湖畔は色鮮やかなカエデやナラなどに彩られ、背景の駒ヶ岳もうっすらと雪化粧する。「駒ヶ岳の裾野は北海道らしくダイナミックな紅葉美が楽しめる」(櫻井寛さん)。

紅葉シーズンに訪れる水鳥の光景も圧巻で、多いときで5000羽ほどにもなる。「北大沼の景色は北海道の土地の広がりを感じることができる。カラフルが紅葉は一番」(敷田麻実さん)。道内は最大震度7の地震に見舞われたが、同公園はアクセスを含めてほぼ平常時に復している。

(1)10月中旬~11月上旬(2)JR大沼公園駅からすぐ(3)1100円、30分(4)大沼合同遊船(電話0138・67・2229)

4位 中禅寺湖 440ポイント
常緑地に交じる赤と黄(栃木県日光市)

標高1269メートルと日本で最も高い位置にある自然湖。「早めに色づくことから、関東近郊の紅葉狩りの封切りにぴったり」(村田博之さん)。中禅寺湖クルージングは日光連山や男体山の眺望と、湖畔を彩るカエデやウルシ、ブナ、ミズナラ、カツラなどの彩り豊かな葉が湖面に映るのが見どころ。「湖中に突き出た八丁出島(はっちょうでじま)は常緑樹に赤や黄が入り交じり美しい錦模様に」(川野さん)。

(1)10月中旬~10月下旬(2)東武鉄道日光線・東武日光駅から東武バス中禅寺温泉行45分(3)一周航路1500円、60分(もみじ廻(まわ)り・不定期便)(4)東武興業(電話0288・55・0360)

5位 奥只見湖 420ポイント
ブナやカエデが包む湖(新潟県魚沼市)

奥只見ダムの建設によってできた巨大な人造湖で、日本有数の貯水量を誇る。銀山湖としても知られる。「人工であることを忘れるほどの規模で、人が創り出した景色がここまで美しいとの感慨がある」(敷田さん)。湖畔は切り立った2000メートル級の山々がそびえ立ち、ブナやカエデなどの広葉樹が湖を包む。「周遊コースの虚空蔵岩(こくぞういわ)や雨天時のみ現れる幻の滝など見どころも満載」(富本一幸さん)

(1)10月中旬~11月上旬(2)JR浦佐駅から南越後観光バスで約80分、奥只見ダム下車(3)980円、30~40分(4)奥只見観光(電話025・795・2242)

6位 芦ノ湖 320ポイント
富士山を背景に楽しむ(神奈川県箱根町)

箱根火山のカルデラ湖で、箱根エリアでも早い時期から葉が色づき始めるのが芦ノ湖だ。「富士山を背景に紅葉と湖が楽しめる絶景スポットとしては随一」(村田和子さん)。天気がよく風がなければ湖面に映る逆さ富士も見られる。芦ノ湖遊覧船の運営会社が今春から水陸両用バスを運行。「車窓からの眺めも期待できる」(森川孝郎さん)。別会社が運航する観光船は海賊船を模し、家族連れに人気。

(1)11月上旬~中旬(2)JR、小田急電鉄小田原線・小田原駅からバスで約60分(3)1840円、70分周遊コース(芦ノ湖遊覧船)(4)伊豆箱根鉄道(電話0460・83・6351)

7位 裏磐梯五色沼湖沼群 240ポイント
神秘的な湖水と共演(福島県北塩原村)

磐梯山麓に点在する柳沼、毘沙門沼・赤沼・弁天沼などの数多くの湖沼の総称。さまざまな色彩が見られることから「五色沼」の名がある。「色を変える神秘的な湖水と紅葉の共演がゆっくり満喫できるのは手こぎボートならでは」(藤田聡さん)。色が異なるのは天候や季節、見る角度、水中に含まれる火山性物質などの要因とされる。「美しい色の湖で、磐梯山を望む絶景と紅葉が堪能できる」(村田和子さん)

(1)10月中旬~11月上旬(2)JR磐越西線猪苗代駅からバスで30分五色沼入口下車(3)1300円、1時間(1艘(そう)3人乗り)(4)裏磐梯観光協会(電話0241・32・2349)

8位 長瀞(ながとろ) 230ポイント
見事な岩畳とともに(埼玉県長瀞町)

蛇行する荒川の緩急の流れはもとより、長瀞の自然が創りあげた景観は息をのむような美しさ。「岩と岩の間の狭い急流を下るスリル、長さが約600メートルの一枚岩『岩畳』と紅葉が織りなす景観は、急流下りの代表といえる」(森川さん)。近隣の「月の石もみじ公園」には、モミジ、サクラ、ナラ、クヌギなど、数種類の落葉樹が植えられている。「関東でも本格的な川下りを楽しめるうえ、周辺も埼玉の紅葉の名所」(藤田さん)

(1)11月上旬~下旬(2)秩父鉄道・上長瀞駅から徒歩5分(3)3000円、約40分(全コース定期便)(4)長瀞ラインくだり(電話0494・66・0950)


9位 高千穂峡 220ポイント
落ちる滝、染まる赤(宮崎県高千穂町)

高さ約100メートルの絶壁が7キロ続く荒々しいV字型渓谷に、モミジやカエデなどの樹種が彩りを添える。「両岸の絶壁の上から白く滝が落ち、赤く染まった木々を覆う。誰もが納得できる絶景だ」(柳沢さん)。ボートからは柱状節理の岩の間の紅葉もみることができる。「配置されたかのような紅葉、谷間からのぞく神々しい光の反射は忘れられない思い出となる」(寺澤さん)

(1)11月中旬~下旬(2)JR延岡駅から宮崎交通バス高千穂バスセンター行きで1時間30分(3)2000円、30分(手こぎボート1隻定員3人)(4)高千穂町観光協会(電話0982・73・1213)


10位 大歩危峡(おおぼけきょう) 210ポイント
岩と川が鮮やか(徳島県三好市)

吉野川中流の渓谷で、両岸には海抜1000メートル級の山地が続く。川岸の至る所で紅葉が見られ、清流に色を添える。「エメラルドグリーンの川、モノトーンでそそり立つ巨岩・奇岩がパッチワークのように鮮やか」(富本さん)。国指定天然記念物の含礫片岩(がんれきへんがん)を間近に見ながらの舟下りもおすすめだ。「深い渓谷が色づくさまは別世界、ダイナミックな景観も息をのむ」(山田さん)

(1)11中旬~下旬(2)JR大歩危駅から遊覧船乗り場まで徒歩20分(3)1080円、往復約30分(4)大歩危峡観光遊覧船(電話0883・84・1211)


◇  ◇  ◇

京都・保津川も名所 台風の影響で川下り運休

台風の影響で川下りが運休中のため選外となったが、水辺の紅葉では京都・保津川も全国屈指の名所だ。上流の亀岡から名勝・嵐山まで、2時間をかけて約16キロの渓流を下る。見ごろは11月中旬~12月上旬。「急流を下るスリルと船頭さんのユーモラスな案内が楽しい」(富本さん)。「沿線は植樹が盛んで毎年広葉樹が増える」(櫻井さん)などの声があがった。

ゴール地点の嵐山ももみじが見事だが「船の上からなら混雑とは無縁でゆっくりと満喫できる」(村田博之さん)。ライトアップされたもみじをくぐる夜の便も楽しい。保津川遊船企業組合(電話0771・22・5846)は「川下りは29日に運行を再開する予定」としている。

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。名称、遊覧船・川下りなどの乗り場の所在地。(1)例年見ごろとなる時期(2)アクセス(3)乗船料(大人)、所要時間(4)連絡先。写真は自治体の観光協会などの提供。

調査の方法 紅葉の名所に詳しい識者の推薦を基に、全国28カ所の景勝地をリスト化。旅行や景勝地などの専門家11人に「水の上から見た景色の素晴らしさ」「水面に映る紅葉の趣」などの観点から1~10位まで順位を付けてもらい、編集部で集計した。

今週の専門家 川野紗織(ぴあレジャーMOOK編集部絶景シリーズ編集長)▽櫻井寛(フォトジャーナリスト)▽敷田麻実(北陸先端科学技術大学院大学教授)▽寺澤秀治(風景カメラマン)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽藤田聡(紅葉ガイド)▽村田和子(旅行ジャーナリスト・家族deたびいく代表)▽村田博之(名所・旧跡ガイド)▽森川孝郎(旅行コラムニスト)▽柳沢美樹子(旅LABO本郷代表)▽山田祐子(井門観光研究所代表取締役)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2018年9月22日付]

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