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ヒットを狙え

閑古鳥からほぼ満席へ 横浜スタジアム7年間の大改革

日経クロストレンド

2018/10/9

以前は閑古鳥が鳴いていたスタジアムも今はほぼ満席が続く
日経クロストレンド

 横浜公園の中にあり、3つの最寄り駅からのアクセスはいずれも5分以内。12球団有数の好立地でありながら、横浜スタジアムは7年前まで座席稼働率は50.4%で、閑古鳥が鳴いていた。

 2011年、親会社がDeNAになって以降、観客動員数は順調に伸び、17年度は座席稼働率96.2%。ファンクラブの会員は現在は14.4倍になっている。

■一体経営で飲食が充実

 DeNAが球団を引き継いで最初にしたことは、「来場者データを分析するという基礎的なマーケティング」と、経営・IT戦略部部長の林裕幸氏は説明する。チケット販売チャネルを自社でも持ち、他の購入方法よりもインセンティブを付けて誘導することでデータを蓄積。行動属性などの外部調査も行い、20代後半から30代の男性アクティブサラリーマンをターゲットとした。

JR関内駅は駅舎もベイスターズ仕様。ホーム試合開催日の試合前は監督・選手による混雑時のマナーを呼びかける放送も

 具体的な人物像を想像し、提供すべきサービスを考案。スポーツ界のみならず、アパレルや流通など他業界を参考に、彼らに人気のアイテムや体験を分析し、球界の常識にはなかったサービスをどんどん取り入れた。

 象徴的なのが、昨今のトレンドのクラフトビールを自ら作ったこと。球団オリジナル醸造のビールは球場内でも売り上げトップで、試合前に球場の外で飲む姿も目立つ。コンコースで行列ができる独自メニューは、横浜中華街の老舗やミシュランの星付きレストランと開発。株式公開買い付けで横浜スタジアムを子会社化し、球団と球場が実質一体経営になったことで、飲食の内容も向上できるようになった。

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