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白河桃子 すごい働き方革命

グーグルの職場づくり 心理的安全性がチーム力伸ばす グーグル キャサリン ディカスさん(上)

2018/9/27

グーグルの人事関連の決定を科学およびデータに基づいて行うことを目指す People Analytics グループのシニアマネージャー。組織慣行の改善に向けて最先端かつ深層的な研究を導入・実施する社内研究開発ラボ People Innovation Labを統括(写真:吉村永、以下同)

グーグルは社員を採用、育成し、定着させるための基盤として「ピープル・アナリティクス」を活用しています。人事に関する慣行、プログラム、プロセスなどをデータに基づいて分析・理解し、それを人事上の問題解決などに役立てるのです。そのピープル・アナリティクスチームが「効果的なチームの条件とは何か」を調べたところ、最も重要な要素が「心理的安全性」でした。シニアマネジャーのキャサリン ディカスさんに伺いました。

■チームの生産性に影響する5項目

白河桃子さん

白河桃子さん(以下敬称略) 最近、企業が働き方改革を推進する中で注目されているキーワードが「心理的安全性」です。グーグルの米国本社が2012年から約4年かけて実施した大規模労働改革プロジェクトや学術機関との共同研究で明らかにした、チームの生産性に深くかかわる要因として、話題になりました。

キャサリン ディカスさん(以下敬称略) 注目していただいて、ありがとうございます。私たちはエンジニアリングから営業まで、グーグルの中のあらゆる分野の200チーム以上を対象として横断的に調査をしてきました。現象を決定づける変数はいくらでもあり、生産性に寄与する原因はいくらでも考えられます。

しかしそれら全てを確認する時間はないので、グーグルとして重視したい項目として、5項目をピックアップしました。「心理的安全性」「相互信頼」「構造と明確さ」「仕事の意味」「インパクト」です。その中でも、最も生産性を高める項目として行き着いたのが「心理的安全性」だったということです。

心理的安全性が高いチームは生産性が高く、低いチームは低いという結果が出ています。

チームの効果性に影響する因子を重要な順に示した図(出所:「Google re:Work」)

白河 心理的安全性の高いチームは生産性が高いのはなぜですか?

ディカス 心理的安全性が高いチームの方が間違いを認め、協力し合い、新しい業務を担うこともいとわないことが多いため、生産性の向上につながるからです。また、ダイバーシティーを推進する上でも心理的安全性は欠かせません。ダイバーシティーを許容し、リスクをとり、発言を促す文化を築くことで、ダイバーシティーを真に活用できます。

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