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小沢コージのちょっといいクルマ

トヨタ・センチュリー21年ぶり一新 日本にこだわる

2018/9/27

21年ぶりにフルモデルチェンジされたトヨタ「センチュリー」

国産きっての超高級車、トヨタ「センチュリー」が21年ぶりに一新された。生誕51年目にしてフルモデルチェンジはわずか3回。月間販売目標台数50台という手づくり高級車の実態を開発責任者の田部正人氏に直撃した。

■日本独自の様式美を追求

小沢コージ(以下、小沢) 今回センチュリーについて改めて調べて驚きました。初代が30年間、2代目が20年間もつくられていたんですね。今年で生誕51年にしてわずか3代目というモデルチェンジの少なさ。ビックリです。

田部正人主査(以下、田部) そもそもこのクルマは「大きなところを変えちゃダメだよね」というのが最終的な結論なんです。皇室がお使いになることも当然考慮してますし、例えば小沢さん、「御料車」ってご存じですよね。いわゆる天皇皇后両陛下専用車で、「センチュリーロイヤル」というモデルがあり、私はそちらも担当していましたが、それらと隊列で走ることも考えまして。

小沢 とはいえ今回はセンチュリーとして断然カッコよくなりました。中でもフロントマスクのツルッとモダンな一体化ぶりはすごい。

田部 もちろんひと目見てセンチュリーと分からなくてはならないのですが、同時に新しくなったこともみなさんにお伝えしなければいけない。両立はデザイン的に非常に難しかったですが、デザイナーの腕もあってなかなかうまくやれたかと。

小沢 というか一瞬、海外市場をにらんだんじゃないかと考えたんです。実際、世界のVIPカー、ロールス・ロイスやベントレーにも対抗できる威厳のある美しさ。ついにこれでセンチュリーも世界進出か? と。

田部 よく聞かれるのですが、輸出の予定はありませんし、ロールス・ロイスやベントレーも全く意識していません。それより初代と2代目は遠目には違いがほとんど分からないと言われていたので、今回は違いを出したいなと。バンパーを一体化させたので輸入車に似て見えるかもしれませんが、あくまでも日本独自の様式美を追い求めたクルマです。

小沢 具体的にはどこにセンチュリーらしさが?

田部 例えば「お手振り」ですよね。これがいかにキレイに見えるかも非常に重要です。

海外市場を意識した3代目かと思いきや、「輸出の予定はありません」と田部正人氏

■「お手振り」を考えた後部座席の窓

小沢 え? 陛下や妃殿下がよくやられる後席からの「お手振り」ですか。

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