人生100年時代 老後に笑うのは共働きの正社員夫婦共働きをマネーハック(4)

例えば、夫婦がそれぞれiDeCoに月1.2万円を、夫がつみたてNISAに年40万円を積み立てたとします。45歳からスタートしたとしても、年3.5%の運用利回りが得られれば、65歳時点では1900万円以上になります(iDeCoの掛け金の払込期間は現行は60歳までだが、法改正を予想して65歳までに延長されるものとして試算)。

これなら、ダブル厚生年金、ダブル退職金にダブルiDeCoが加わった「トリプル老後準備」となり、共働き夫婦の未来をかなり明るくしてくれることでしょう。

共働きのお金のルールづくりは時代に合った考え方が大切です。拙著「共働き夫婦 お金の教科書」でも、いろいろな工夫を紹介していますのでご参考にしてください。

夫婦が率直に話し合うことが大切

一番重要なキーワードは「老後に笑うのは共働き正社員夫婦」ということだと考えます。私は格差という言葉は好きではありませんが、「老後の格差」については埋めようがないことを多くの人がもっと知っておくべきです。

公的年金額が確定し、退職金などの大型収入をすべてもらい終わると、その「財産状況」で30年以上にもなり得る残りの人生、家計はほぼ確定してしまいます。老後の格差はなかなか挽回できません。

少しでも余裕のある老後を迎えるためには「夫婦が正社員で共働きを続けること」が何より大切です。そのためには、先週説明したように男性の協力は欠かせません。

また、夫婦が率直に話し合うことが大切です。苦労した30歳代から50歳代の思い出を、熟年離婚の結末にしてはいけません。コミュニケーションによってお互いの信頼感を深め、老後に笑って話し合えるエピソードにすればいいのです。

仕事に家事に育児に頑張った共働き正社員夫婦こそ、老後を笑って過ごせるのです。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)など。http://financialwisdom.jp
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