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勃興eスポーツ

eスポーツの世界、五輪競技より広い 封じ込めに異議 日本eスポーツ連合・岡村秀樹会長に聞く(下)

2018/9/21

アジア大会ではサッカー以外のゲームも公開競技として実施された(写真は「アリーナ・オブ・ヴァラー」で優勝した中国チーム、8月26日)

ビデオゲームの腕を競う「eスポーツ」については、しょせんゲーム会社のためのスポーツという見方が根強い。草の根でeスポーツ大会を開くときもゲーム会社に使用料を払わなければならないし、ジャカルタのアジア大会では表彰式にゲーム会社の幹部が列席していた。日本eスポーツ連合(JeSU、東京・中央)の岡村秀樹会長(セガホールディングス社長)へのインタビュー。後編ではeスポーツにまつわるそうした違和感をぶつけてみた。

◇   ◇   ◇

――eスポーツは結局のところ、ゲーム会社をもうけさせるためという見方があります。

インタビューに答えるJeSUの岡村秀樹会長(9月12日、東京都中央区)

「サッカーはだれがやってもサッカーですが、eスポーツは(ゲームの)一タイトルが一競技です。そのゲームを作ったのがたまたま企業だったというだけで、我々は企業のためにeスポーツの大会を開くのではありません。アスリートが競技するフィールドを提供していると考えてほしいです」

――リアルのスポーツでは、ラケットにしても、シューズにしても道具でしかありません。違いを納得してもらうのは難しいのではないですか。

「違うものは違うんだからしょうがないと思います。納得させてほしいと言われても、eスポーツとはそういうものであって、言葉を換えて説明することは難しいです。それでスポーツとみなせないという人たちがいても、やむを得ません。ただ世界的には、eスポーツはそういう議論を乗り越えて発展しています。日本がそこに膠着することがいいとは、私には思えません」

――国際体操連盟の渡辺守成会長は日本経済新聞のインタビューで、IOCや国際競技団体(International Federation=IF)がゲーム会社の協力を得ながら、独自のソフトを持つ案を示しました。そこからあがる利益を、健康増進などの公益に回すためです。

「ゲームを作るといっても、コアとなるエンジンとか、すぐれて著作権なんですね。それを簡単に皆さんに分け与えますという話でいいのか。私はスキームのつくり方だと思っています。利益を配分するのであれば、それを前提とした開発方法でなければ難しいと思います」

■スポーツ界との共同開発、排除せず

――投資を分担するということでしょうか。

「それもやり方の一つでしょう。ゲームというのは古いままだと劣化してしまいます。一定期間ごとにバージョンアップ、つまりエンジンを含めて改良していかなければなりません。(ゲーム会社は)その間、ずっとものすごい投資をしています」

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