家族の死とお金の手続き 「未支給年金」早めに請求を預貯金通帳で金融取引の有無など確認

写真はイメージ=PIXTA
写真はイメージ=PIXTA

「やらなきゃいけないことがたくさんあるらしいよ」。同僚の父親の葬儀に出席した良男は、身近な人が亡くなった後の大変さを知ったようです。年金・税金の手続きや様々な資産の引き継ぎ方などについて、夕食の席で幸子にたずね始めました。

筧良男 悲しい気持ちの真っただ中でいろんな手続きのことを考えなければならないのは、かなりきつそうだったよ。

筧幸子 だからこそ事前に考えておくことが大事かもね。

良男 この間、健康保険や介護保険の話を聞いたけど、年金はどうなっているんだい?

幸子 亡くなった人が年金をもらっていた場合は通常、厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内に「受給者死亡届」を年金事務所などに提出するの。そうしないと手続きが遅れて死亡後も年金が支払われ、後日返還請求されるわ。そのとき同時にしておきたいのが、未支給年金の請求よ。

良男 未支給年金?

幸子 本来もらえるはずだった年金のことよ。年金は偶数月の15日にその前2カ月分が払われ、亡くなった月の分まで受け取れるの。受給中の場合、亡くなった月や受給状況などによって未支給年金を請求できる対象が変わるわ。

筧恵 なんでそうなるの?

幸子 例えば8月に受け取った年金は6、7月分。8月に亡くなって死亡届を出して支給が停止されても、請求すれば別途、8月分をもらえるわ。亡くなったのが9月だと8、9月分の2カ月分を請求できるわけ。

良男 未支給年金は受給者の場合だけなのかい?

幸子 例えば本来は65歳からもらえる年金を繰り下げ受給のため請求していない人が亡くなった場合、65歳到達月の翌月分以降もらえたはずの金額を受給できるわ。ただし繰り下げで増額された金額ではなくて繰り下げる前の本来の金額よ。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし