親しい女友達との3大話題は「仕事」「健康」「親の介護」

綾乃さん自身は、どんな男性を「いい人」だと感じているのだろうか。

「これから付き合って、いずれ結婚するのだとしたらサバイバルができる人がいいな。サバイバルスキルがあるという意味ではありません。例えば大地震が起きたとして、『困ったね』と言いながらもなんとか頑張って生きていく精神的な強さがある人です。何かを小手先でごまかすような人は嫌です。仕事でちょっとした穴を見つけたとして、それを見なかったふりをして流してしまうと次のフェーズを担当する人が困るのに、分かっていて何もしない人。うちの会社には少なくありません。そういう人に限って成果が上がると自分の手柄にしたがる。会社では出世するタイプかもしれませんが、結婚相手としては絶対避けたいです」

仕事熱心だけど損もできるし、いざというときに強さを発揮する男性。会話も楽しくて居心地のよさを感じられるパートナー――。これから見つけて結ばれるのは難しいと綾乃さんは感じているようだ。だから、一緒に合コンをしてきた学生時代からの友達との会話からは、恋愛や結婚は抜け落ちつつある。

「3大トピックは、仕事、健康、親の介護です。私は先日、子宮頸(けい)がんの種みたいなものをレーザーで焼く手術を受けました。お医者さんから指摘されていたのに放置しておいたら『子どもが産めなくなるよ』と叱られて……。学生時代の3歳年上の先輩は本当にガンにかかって進行してしまっているみたいです。私たちは独身なので、自分の健康は自分で管理しなくちゃと思っています」

愛情や尊敬の気持ちを抜きにした結婚は考えられない。ご近所付き合いも含めた友だちと猫がいれば寂しくはない。仕事を頑張って出世もしたい。綾乃さんは一人でも楽しく健康的に生きていくための準備を始めている。

(次回は新たなアラサー女子が登場します)

大宮冬洋
フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て2002年よりフリーに。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる ~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)など。読者との交流飲み会「スナック大宮」を、東京・愛知・大阪などで月2回ペースで開催している。公式Webサイト https://omiyatoyo.com