年収700万・30歳女子 リアル店舗で買わない理由アラサー女子 素顔のライフストーリー[坂東綾乃さん(仮名)・前編]

写真はイメージ(撮影:福永望)
写真はイメージ(撮影:福永望)

最近のアラサー女性と話すと、まるで20代前半の女性と話しているような錯覚に陥る――。こんな感想を抱いているのは筆者だけではない。都内の結婚相談所に取材をすると、「今のアラサーの女性は気持ちが若過ぎる。高学歴でキレイなアラサー女性は結婚ではなく恋愛重視なので、一番難しい」と愚痴を聞くこともある。

都市部で働く今のアラサー女性たちは、いったいどんな暮らしぶりで、どんな結婚観を持っているのだろうか。今回から、忙しいアラサー女性たちに時間を作ってもらい、友達でなければなかなか聞けないような話まで、じっくり聞かせてもらうことにした。彼女たちの素顔が見えてくることを期待して。

コンサル会社勤務の30歳、客先常駐で午後9時には退社

東京・門前仲町の喫茶店に来てくれたのは、経営コンサルティング会社で働く坂東綾乃さん(仮名、30歳)。小柄で色白、グラマラスな体形でよく笑う。健康的な色気を感じる女性だ。北関東出身で、理系の大学院で修士号を取得した後、大手メーカーに就職。28歳のときに現在の会社に転じた。

「私は飽きっぽいので、メーカーで1つの技術をゴリゴリと突き詰める仕事には向いていないと感じてしまいました。コンサルはいろんなお客さんのプロジェクトに入るので、広く浅く技術を学びながら働くことができます。私には合っているのかな。年収ですか? メーカーでは600万円ぐらいでした。今は残業代込みで700万円ぐらいもらっています」

何でもオープンに話してくれる綾乃さん。経営コンサルティング会社の若手というと仕事に忙殺されているイメージがあるが、残業規制が進んだ現在はそれほどでもないようだ。

顧客に報告書を提出する前日などは徹夜をすることもあるが、日常的に終電で帰るようなことはない。綾乃さんは今、顧客企業の職場に常駐しているため、「お客さんより後に出社して先に退社する」のが基本だ。出社は午前8時半ごろ。平均すると午後7時半、遅くても午後9時には職場を出られる。

「プロジェクトはたいてい3カ月間の契約です。いま入っているプロジェクトは残業が多過ぎるお客さん企業の業務効率化に関するもの。そろそろ3カ月が経ちますが、幸いなことにお客さんも乗り気なので次のフェーズにも進める予定です。それが終わると、業務を効率化するためのツールやシステムを入れるフェーズに入りますが、私はそこの技術はないので、社内の別の部署に引き継ぎます」

なお、どんなプロジェクトにも呼ばれない若手コンサルタントは、アベイラブルと呼ばれる待機部屋で自己学習をしながら過ごすことになる。それが長くなると会社から他部署への転属や転職を勧められる。厳しい業界だ。