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ノーベル賞2人輩出 京都・洛北高のサイエンス力 京都府立洛北高校の山本康一校長に聞く

2018/9/23

洛北高校の山本康一校長

ノーベル賞受賞者を2人輩出した日本で唯一の高校が京都にある。京都府立洛北高校。明治政府が学制を発布するより前の1870年に創立された日本最古の中学校を前身とする名門校だ。学区制の変更や私立校の勃興で「京都トップ校」の座を譲り渡した時代をへて、中高一貫コースの新設で洛北は再び伝統の底力を見せている。そのキーワードは「サイエンス」と「文武両道」だ。

■学問をする手法や技術を学ぶ

世界遺産「下鴨神社」から徒歩10分ほどの閑静な下鴨地区にある洛北高校。校舎2階の廊下には、名だたる卒業生の写真が飾られている。

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹氏ら卒業生の写真が廊下に飾られている

その筆頭が湯川秀樹氏と朝永振一郎氏。湯川氏は1949年、朝永氏は65年にノーベル物理学賞を受賞した。日本人で1人目と2人目のノーベル賞受賞者である。

洛北の歴史を語る際、この2人の名は必ず挙がるが、廊下の写真はさらに続く。日本の霊長類研究の先駆者である今西錦司氏や生態学者の梅棹忠夫氏など、著名な科学者ばかりだ。

洛北には中高一貫コースと、普通科の文理コース、スポーツ総合専攻の3コースがある。このうち、中高一貫コースは高校での募集はなく6年間のカリキュラムである。付属中学を新設して中高一貫コースを開始したのは2004年。往年の名門が中高一貫を新設したことは注目を集め、定員80人の少数精鋭コースは今や京都の中学受験で人気難関校の一つとなっている。

中学新設から15年の2018年度、洛北は新たな方向性を打ち出した。中高一貫コースの高校課程を普通科から専門学科であるサイエンス科へ改編した。

卒業生の顔ぶれが豪華だけに、サイエンス科への学科改編は「洛北は理系専門になったのか」とも思わせる。この疑問に対し山本康一校長は「決して医歯薬や理工への進学だけに照準を合わせるという意味ではない。サイエンスとは学術。文系理系を問わず、広く学問をする手法や技術を学ぶ」と説明する。

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