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私のリーダー論

「やりたい」と言わせる オリックス社長の部下育成法 オリックスの井上亮社長兼CEO(下)

2018/9/27

オリックスの井上亮社長兼CEO

 オリックスは2017年に働き方を大幅に見直した。主導する井上亮社長兼最高経営責任者(CEO、65)は若い頃もほとんど残業をしたことがなく、仕事の生産性には並々ならぬこだわりがある。国内外で事業が広がり、組織も大きくなるなかで、大企業病に陥らないための組織改革や人材育成について聞いた。(前回の記事は「『青ざめる経験』で磨いた目利き力 オリックス社長」

■生産性を上げるには自由と責任を与える

 ――井上さんはほとんど残業をしたことがないそうですね。

 「しなかった理由は単純です。入社したときに私がマージャンができるということで、先輩からどんどん誘われたからです。だいたい夜6時15分にジャン荘集合ですから、必死で仕事を終わらせていました(笑)」

 ――生産性を上げるコツは何でしょうか。

 「自分で仕事をコントロールして、他人にコントロールされないことです。上司からは期日を指定されるでしょうが、それまでの進捗管理は自分で責任を持ってやる。その代わり自由にやらせて下さいと言えばいいんです」

 「逆に、上司の側は、部下にやらせるんじゃなくて、『やりたい』と言わせないといけない。もし部下に稟議(りんぎ)書の作り直しを指示して嫌そうな顔をされたら取り上げて、上司が自らやると言えばいい。そうするとたいていの場合は、『やらせてください』と言ってきます。私も管理職になってからはそうしてきました。部下が自分でやるという責任感を持つことが大事です。能動的にやる意識がないと成長しないんです」

 ――17年から働き方改革を実施し、所定労働時間を20分短縮し7時間にしました。

 「長い時間働けば生産性が上がるというものではありません。朝10時に出社して夕方4時に帰っても構わないと思っています。例えば経理の部署は決算期末は忙しいので残業をしますが、それ以外の暇な時期に休むなど、メリハリをつけた人事管理をすべきです。実は改革を実施してから、終業時間にこっそり現場を見に行ったのですが、まだまだ変わったとは言えません。これからですね」

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