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画像はイメージ=PIXTA

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ヒラ社員の時は仕事ができたのに、出世して課長になったとたんにダメになる人がいます。部下からの信頼を失ったり、ハラスメントで悪目立ちをしたり。そんなことにならないためにも、習得しておくべきスキルがあります。それがマネジメントなのですが、新卒の段階からでも習得する準備ができるのです。

「できる自分」が好きな上司は厳しい評価しかしない

多くの会社で、できる社員が出世してゆきます。しかし「できる」基準というのはたいてい目の前の仕事に基づいています。たくさんの受注をとってくるとか、事務処理が速くて正確だ、とか。

一方、部下をマネジメントする立場での仕事は、それらとは異なっています。自分で仕事をするのではなく、人に仕事を与えて、彼らが気持ちよく確実に処理できるように支援したり動機付けたりすることがマネジメントには必須です。そうして最終的には、組織目標を達成しなくてはいけません。

その違いを理解しないままで出世してしまった人たちの多くは、うまくマネジメントを覚えられないまま苦しんでしまいます。

典型的なタイプは「できる自分であり続けようとする上司」です。このタイプの特徴は「いつも忙しい」「丸投げ」「厳格な評価」です。

現場でプレイヤーとして活躍している状態からの切り替えがうまくできないので、出世してもついつい自分で仕事を引き受けてしまいます。部下からすれば尊敬できる先輩ではあるのです。けれどもこの人の下にいる限り、良い仕事が回ってこないということに気づきはじめるとどんどん離れていってしまいます。

そうならないように、適宜仕事を振る場合もあるのですが、振り方が問題です。ほとんど説明もしないまま、丸投げ状態で仕事を任せてしまうのです。自分自身が忙しいのでコミュニケーション時間がとれないということが言いわけですが、実際には何をどう教えればよいのかわからないことが大半です。

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